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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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ごぶさたしてます豊島ミホです……
もう……


豊島ミホだっけ?


って思う! 私も! 


とりあえず今日はお知らせがあって来ました☆

2015年に岩波ジュニア新書さんで出していただいた、
私の初の新書&ライターとして初めての著作
『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』
が、電子書籍になりました。


大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル (岩波ジュニア新書)

豊島 ミホ/岩波書店


(※リンク先はAmazonですが、各電子書店様で販売中です☆)

気になってたけどリアル書店では出会えず
注文までもちょっと行けず……って感じだったかたは
この機会にぜひ。
それから、ゴールデンウィーク中、長旅をする方も
電子書籍ならサクッとスマホに入れられるのでおすすめです。
(帰省や旅行の時はまじで電書の恩恵を感じるよね……!)

ただ、おすすめとは言っても、
発売時ブログで書いた この↓ちゅういがき!
には、お目通しの上で購入ご検討いただきたい。。。です。。。


注意書き……
端的に言えば、「私及び私の既刊を嫌いになる可能性が高い本だよ!」っていうこと。
その上で、それでもこうこうこういうタイプの読者さんには
伝えたいことがあるから書いたよ。っていうのも紹介してあります。

本の内容がわかる「まえがき」もこの記事に全文転載してますので
ぜひにぜひに〜。


あと、告知っていう類のものじゃないんですが、
先日こんな拙著



を毎日新聞の「キャンパる」で紹介していただきました(東京版だけかな?)。
「キャンパる」は現役の学生さんが記事を書くコーナーなんですが、
その回は『新年度の緊張、読書でほぐそう』っていう特集。
母校の学生さんが紹介してくれてました^^ アリガトヨ〜。

この『神田川デイズ』、大学生の青春連作短編なんですが、
私的には、ここ数年
「この小説に書かれてることって、もはや化石かも」
って思ってたんですよ。
「大学」という場所の空気が、私が通っていた頃とは激しく変わりすぎてしまって。

私は01年入学・05年3月卒なんですが、
就活はきびしかったものの、学生時代真っ只中の頃は、
「遊んだもん勝ち!」みたいな雰囲気がそこかしこに充満していました。
私の夢の学生生活なんて「麻雀おぼえて煙草ふかしながら徹マン」だったし!
あと、でかめのバイクに乗ってるしびぃ女学生になりてえとか
とんちんかんなこと思ってた。予備校の時の日記に書いてた。
(男の先輩とかいなくて麻雀おぼえる機会なかったし、
 煙草は煙が目に入って涙が止まらなくなったのでやってません。)

でも今の学生さんって、こー
「一刻も早く、成果を出す/大人になる」みたいなことを要求され
なおかつそれに進んで応える子たち! みたく我々上の世代には見えていて。
こういう子たちには、「青春できなくて腐ってる」大学生の連作短編なんて
まったく必要あるまい……って。思ってしまっていたのだよ。

でも最近(4月頭頃かな?)、こんな本を読みまして。




不安とプレッシャーに押しつぶされそうな学生さんのために
私よりちょこっと年上の著者さんふたりが
やさしーーーく「こう歩いてみたら大丈夫だよ!」って語りかけるような本なんですけど。
(ほんとやさしい! 私も学生の時読みたかった!)

それゆえに、逆に、
今の学生さんたちにかかっているプレッシャーの凄さを感じたっていうか……。
ネットで目にする学生さんって、キラキラして充実してもうなんでもできます大人です!
みたいな顔をしてるけど、
それって一部の人だし、その一部の人のしかも「その場での」顔だし……。
本当は、それができなくて苦しんだり、本来はしなくていいのに
「そうしなきゃいけないのかな?」って戸惑ったりしている人だって、いっぱいいるよね。。。
って、ようやく感じることができたんです。

そういう学生さんには
「青春できなくて腐ってる」だけのお話『神田川デイズ』も。
別段参考にはならないとしても、
気が休まる読み物にはなり得るのかもしれない……って
今になってちょっとだけ思ったのでした。

余談ですが、この文庫、ちょっと前に重版かかったのですよ。。。
今年頭とかだったかな? もう少し前かな?
「新システムで小ロットの重版が可能になりました!」っていうお知らせの紙とともに
重版通知が入ってて、「ええっ?!」って見たら


100部


の重版だった……(ゼロの打ち間違いはありません)
著者の取り分は1冊50円くらいなので、私への印税はだいたい5千円。
しょ、小ロット、、、新システム、、、すご、、、

でも本当、文庫でも特別売れない限り3年か5年でばしっと締めて
絶版にしちゃう出版社さんもあるので、
細かく小さく重版して、なくさないで文庫に置いてくださっているっていうのは
ほんとにありがたいことです。
小説は専門書と違って、時代が変われば通用しなくなるっていう考え方の人もいるだろうけど、
時代が変わったら別の受け止め方で読んでもらえる……みたいなことも。
あーるーかーもーねーーーーって思いました。
(これ、他人の本を紹介して言ってるとかっこいいんだけど! ごめんなさいね!)


by refri5erat0r | 2017-05-02 15:46 | 告知
また短い記事になりますが、
今朝読み終えたこの本がすごく面白かったよっていう速報。



ぎょっとしちゃうタイトルね!!
でも、「無駄」である友情を、愛しているっていう主旨の本です。

聞き手の男性(あとがきまで誰かはわからない)が、
佐野洋子さんの個人史・友情編を聞き出す対談が基本にあって、
その間に佐野さん筆のエッセイが挟まれる。
とっつきやすい構成になっています。

いやーーー、なんか、すごいww

夏頃、ポッドキャストで友情にまつわる個人史を喋ったりしたのですが


友人関係についての話って、「その人」が出るから面白いね。
そんでこれだけ明確に自分の友人関係について理解してて
言葉にできる佐野さんってすごい……。

ほんとは詳しく感想書きたいんですが、時間がないので速報でした。


ところでこの本、日本橋の「タロー書房」というところで見つけました。
コレド室町の地下に入っている、店舗面積としては中型くらいの? 本屋さん。
すごくいいですね! いい!
ふわっと本に出会える棚!
もし近所だったら通いたいようなお店だった。

「ゴロー書房」と憶えていて「あれ? 検索しても出ないな……」と思ったのは内緒;v;


by refri5erat0r | 2016-11-14 16:47 | 読んだものの感想
こんばんは。
炊き込みご飯を炊いている。なう。豊島ミホです。
実は。人生初炊き込みご飯だったりする。
きのことれんこんを入れています。うまく炊き上がるのだろうか……。


今日は告知ですー
官能小説誌「特選小説」12月号、本日発売になりました!
いつもの「性の“いま”を知る」というインタビューコーナーで
亀山早苗さんに、こちらの本

についてお話をうかがっています。

17年の長きにわたって、不倫の当事者&周辺の人たちへの取材を続け
それぞれの立場の声を書き記してきた亀山さんが、
今回は趣向を変えて学者さんたちに取材。

行動遺伝学/動物行動学/昆虫学/ジェンダー研究/宗教学/
性科学/心理学/脳

……と8分野の著名な先生たちに不倫に関する問いを発します。
「昆虫学」の章が、『昆虫はすごい』でロングセラー飛ばしてらっしゃる
丸山宗利先生だったりと、先生たちの顔ぶれが豪華!
各分野、恋愛・繁殖・結婚などの面白い話を読むことができます〜。

ずっと不倫取材していらっしゃる亀山さん、
どんな方なんだろう……とちょっとドキドキしながら
お話うかがいにいったのですが、
ものすごくチャーミング&オープンな方でした。
今回のご本に直接関連がなくて載せられなかったお話がたくさんあるんですが、
面白かった……! もう2ページくらいあったら書いたんだけどなあ〜。


このコーナーでは以前に、坂爪真吾さんの『はじめての不倫学』を取り上げていたり、
前回のいしいのりえさんも「サイゾーウーマン」で
『彼女が婚外恋愛に走った理由』というレポート記事を連載中だったりと、
ちかごろ個人的に、不倫の話題に触れる機会が多かったです。
まぁ芸能ニュースがあの調子だから、日本在住の人みんなそうだとは思いますがw
そういうのとまた違うところで、不倫について考えることが多かったなぁ。
新婚だのに……!!

私自身は不倫についてどう思っているかというと……
正直、入籍する直前くらいから急に、自分でも意外なほど!
「許すまじ!!!!」
という気持ちになってました。
自分の旦那の不倫(仮想)に対してはもちろんですけどw 他人に対しても?

世の「不倫叩き」という現象が目に見えてきたのって、今年の頭からだと思うんですけど、
そういう「叩くメンタリティ」みたいなのに、去年の頭あたり、いったんなっていたよ。私も。
実際叩くかって言ったら叩かないけど、叩くほうの気持ちがわかるというか。

だってさ……
一緒に住んだら、やっぱ相手の前で四六時中、きれいでいたりできないわけですよ。
毎朝巻き髪にワンピース、笑顔で登場☆ とは行かないし
デートで会うだけの関係の時みたいに、メンタル的にもいいところだけ見せてられるわけじゃない。
そやって、こっちが髪振り乱しながら(?)生活回しているのに
「いいコンディションしか見せなくてすむ女」が登場して
あっさり旦那のときめきをかっさらっていったら……


はあああ!?!?!!


って思うよ!! まじ!
ふざけんなですよ!!
その状態を想像するともう、頭燃えるくらい腹立ったよ!!!!
だから一瞬、世の不倫すべてが許せなくなった。うん。

その時期って、「四六時中夫にいいとこ見せられない自分」が悔しかったんだなあ……。
睡眠時間削って、夫が起きる時にはフルメイクでいたい。毎日違うかわいい服着てたい。
でもそんなことしたら心身の調子がボロボロになる……金も飛んでいく……
みたいなジレンマの中で、ムラムラムラムラしてたんだと思う。


でもこうやって、
不倫に関するまじめなテキストに触れざるをえない生活wを送っているうちに、
だんだん、他人事は他人事と思えるようになりました。

なんだっけ……テキストでじわじわ慣らされてったのだとは思うけど、
他にどっかで明確なきっかけみたいなのが……。

うーん、結婚数年で仮面夫婦やっている女性のトークを、ラジオとかで聴いたんだな、多分。
家庭はマジで冷え切っていて会話ゼロ、夫のことは気持ち悪いとしか思えない、
だから婚外恋愛しているーみたいな。
(ちなみにその女性はバリキャリ系で、離婚したとて経済的に困るような人ではない。)
それを聴いた時に、

「私だったらそんな生活もう1ミリも生きてる意味ないからソッコーで離婚するわ」

と思って、次の瞬間に、

「でもこの人って、夫以外に支えてくれる人や場所があるからこそ、
 家が冷え切ってても『生きてる意味ない』って状態にならないのか」

ってふっと思ったのですよね。
多分元から、仕事とか友達とかに、結構な比重を置いてた人なんだろうなって。
でもなければ、一緒に住んでる人と口をきかない状態に耐えられるわけがないし
(婚外恋愛しようがしまいが、ねぇ……)。
家の比重、夫婦関係の比重みたいなのが、人によって違うんだなあ……
という、当たり前のことを急に確認したというか。
「違う条件の人がやってることに怒っても仕方ないや」って思いました。

ま、本当に「違う条件」かはわからないよ……?
めちゃくちゃ家庭に比重を置いている妻を平然と裏切って不倫してる夫、
もしくはその逆の妻、みたいなのも多分世にはいっぱいいるだろうし、
今年不倫報道された中にも、そういう夫婦関係の人がいたかもしれない。
でも、まあ

他人のことはどうせわからん。

っていう。ごく当たり前の結論に私の中では落ち着きました。
自分事になったとき初めて怒ればいいのであって、
それまではまあ……いいや。不倫。って。

あと、別の機会に、夫に
「他人の不倫についてどう思う?」って聞いた時スパッッッと
「そんなのその人の事情によるでしょ」
と即答されたのもインパクトありましたw
え! こんな愛妻家の夫ですら、他人に自分のモラル押し付けないのカヨ!
って。

それまでは……ちょっと……ちょっとだけ……
「不倫なんて誰しもしないで済むほうがいい」と思ってたけど、
マジで考えを改めよう。と思いましたorz
夫婦関係なんて。その人たちがしたいようにすればいいのですね。。。
「したいよう」になってないと問題だけど、それも当人同士(と日本の法律)の話であって、
他人が首つっこむよーなことじゃないんすね、きっと。。。


雑談が長くなってしまった\(^o^)/

2014年7月号から断続的に担当させていただいた、この
「特選小説」のインタビューコーナーですが、
実は今回で終了することになりました。
これで、表から見える仕事はなくなりましたが、
水面下で色々しているので、当面はライター業を休む形になります。
特選編集部のみなさま、大変お世話になりました。
インタビュー受けて下さったみなさま&読者さま、ありがとうございました!

そうそう、「特選小説」今号はなんと通算400号のスペシャル号!!
特選作家さんたちからのお祝いのメッセージがずらっと載っているんだけど、
愛にあふれていて感涙ものだよ!
私、雑誌大好きなのでほんとこういうの弱い……。
表紙も特別仕様だしね!

b0039091_21124209.jpg


このドレスが、「ドレスとしてはどう考えても実在しないエロ衣装」じゃなくて
ちゃんとありそうなドレスなのが。かわいいと思う。
裸足と足指もポイント。


by refri5erat0r | 2016-10-21 21:20 | 告知
こんばんは豊島ミホです。

今まではTwitterでお仕事告知していましたが、
Twitterをやめたので、ブログで。

「性の“いま”を知る」というコーナーでインタビューを担当した
『特選小説』11月号が発売になっています。
今回は、イラストレーター&ライターのいしいのりえさんに、
新刊『性を書く女たち』のお話をうかがいました。

性を書く女たち: インタビューと特選小説ガイド

いしい のりえ/青弓社


いしいさんといえば、小説誌のちょっとセクシーなお話に
スタイリッシュな挿画を描いていらっしゃるのをよくお見かけします。
が、この本はイラストの本ではなく、
官能小説の「レビュー&インタビュー本」
そして表紙のイラスト(もちろんいしいさん筆)からわかるように、
女性向けです。女性向けの、官能小説ガイドなのです。
丁寧かつ正確な筆致の小説レビューが、約60本も収録されています〜。

「官能小説ガイド」といっても、いわゆる官能レーベルの本だけではなくて
一般文芸、名作純文学なども結構含まれているので
「いわゆる『官能小説』じゃないけどしっかりエロい小説」が読みたい
という貴女に超おすすめ!
いっぽうで、「官能レーベルから出てるガチの官能小説」も
ちゃんと紹介されていますので、そっちを齧ってみたい人にもまた、おすすめ。です。

記事に書きましたが、私も色鉛筆片手に
読みたい本にチェック入れながら読んでいきました〜。
せっかくなのでそうして出会った本もここで紹介しちゃう!


団鬼六『不貞の季節』

じつは……じつはじつは……
私、団先生の本をここまで読まずに来たんです!
官能小説の大家オブ大家と存じ上げながら!!!
団作品=「しっかりと世界観を作り込んだ格調高いSM」というイメージを
漠然と持っていて、興味がないではないけれど、なんていうの。
フッツーの感性の持ち主である私に理解できるのかしら感があって。
なんとなく手を出せずにいました。

でもこの『不貞の季節』は、団先生自身が主人公の
「エセ私小説」? なので、
格調……とかっていうより、もうちょっと普段着の。
入っていきやすい設定なのですよ。

あらすじとしては、
作家として売れる前(売れていく頃、だっけ?)の団先生が、
妻に浮気され、その「不貞行為」の内容を
微に入り細に入り浮気相手の男から聞き出す! 
というお話です。
だから……「エロいことが主人公の目の前で行われるお話」じゃないんですよ。
ぜんぶ又聞きになってるの。
でもそれがすんんんんんんごいエロい!!!
こんなん読んだことない! っていうくらいエロかったですサイコー

やっぱり大家は大家なんだなと思いました。
まじでこれみんな読んだほうがいい。
いわゆるねとられものですけど、どんな性癖の人でも
なんかこう、身体にぽっとくるものあると思うよ。

中編集なので、表題作のほかにも収録作品あるんですが
私は表題作がだんとつ推しです。


そしてもう1冊、いしいさん紹介本から読んだのが

草凪優『悪い女』

悪い女 (実業之日本社文庫)

草凪 優/実業之日本社


いちおう……インタビュー材料でもあるのでw
いしいさんが個人的に好きそうな本をぜひ読んでいこうと思ったんです。
いしいさんのレビューはどれも筆が滑るところなく客観的で、
いい意味で思い入れの多寡が測りづらかったんですが、そんな中で
草凪さんのことだけは、「一番好き」とはっきり書いてありました。
それでこの本を選んでみた……のですが

読み始めて間もなく心がざわざわしだした!
面白すぎて!!!

草凪さんの短編は「特選小説」などで何度か拝見していたし
楽しんでいたんですけど、長編を読むのは初めてでした。
というか、私官能の長編を一気読みするのが初めてだな。
(連載でちびちび追ってることはあったけど)

あんまり読まないで解説するのもなんですけど、
多分、官能の長編って、他のエンタメ長編と違って、
どうしてもかなり「連作短編」に近い形にせざるをえないんですね。
なぜなら読者は最低でも40〜50枚につき1回は興奮したいから!
最後の山場に向けてゆっくりと盛り上がるなんてことはしていられない!
ようは官能小説は「ほんとは短編しかありえない」ジャンルなのですyo。

しかも、同じ登場人物の性行為を繰り返し読んでも飽きるので
普通はひとつの「短編」ごとにキャラも交替しないといけないw
主人公が、違う相手と5、6回の性行為をすることで
1本の「長編」が成り立つっていう形が基本になってる……のだと思います。
全部そうだかは知らないけど睦月影郎先生の『欲情の文法』には
そんなことが書いてあった。たしか。

で、確かに『悪い女』も、この「官能長編の基本フォーマット」に収まってる。
主人公の女性が、違う男とセックスを繰り返す連作短編、的長編になってる。
なんだけどその「フォーマット」をまったく感じさせないの!!!
「フォーマット」であるはずのものが、長編物語のための必然になってる……!!


ぎゃーーーー!!!!!


っておもったよね。
だいたい、これ、超ピュアな恋愛小説なんですよ!
「違う男とセックスを繰り返」しているのにw
私も「この物語は官能小説のフォーマットがどうちゃらこうちゃら!」とか
考えながら話を読んでたわけではなくて、途中からはもう没入よ。ぼつにゅう!!
別に私こんな恋愛してないけど、没入しすぎて
「ボケた時老人ホームでこの話を若き日の記憶として語りだすなおれ」
って思った。まじで。
それくらい入り込んだ。
読んでるあいだじゅう動悸が止まらなかった。

草凪優さんは、男性なんですが
女性主人公のやってること考えてることに嘘っぽさが全然ないしね……。
なんだろうこれ。この小説。
なんなんだろうまじで!!!

表紙から分類すれば、がっつりのほうの官能小説なんですけど
電子書籍でさくっと買えるので、いろんな人に読んでほしいです。。。
自分が読者だったらネタバレしてほしくない系の話なので
あらすじはずばっと割愛! もう買っちゃって欲しい……!


で、やっと話を戻すと、こんな貴重な出会いをくれた
『性を書く女たち』でした……ありがとうございます!(いしいさんに)
ほんと、「今読める官能(的な)小説」の幅広いガイドなので、
興味ある方はぜひぜひぜひ。

「女たち」というタイトルなのにここに引いたのが
男性作家さんの作品になってしまったは申し訳ないんですがw
女性作家さんの作品でチェック入れてるものもあるので、
これから読みます。

あ、「女たち」なのは、インタビュー部分が
女性作家さんメインだからですよー。
このインタビュー、雑誌に載ってるような新刊インタビューよりは
長めなので、他ではなかなか読めない赤裸々な話が揃っていました……。
「R-18文学賞」メンバーでは、南綾子さんが登場しています。


話はがらっと変わりますが、もうひとつ仕事の告知を。
長らく担当させていただいた『別冊マーガレット』の「まんが家さんに会いたい!」が
先月発売の9月号をもって最終回を迎えました。
なんと総勢11名! の連載作家さんにお話をうかがうことができました。
楽しかった……! し、まんが家じゃないけど本当勉強になりました!

そのうち振り返っての感想もブログに書きたいなぁー
と思ってはいますが、とりあえず今日はご挨拶まで。
今までの担当さま、おつきあいして下さった読者のみなさま、
そしてお忙しい中私のしつこい質問に答えてくださったまんが家の先生がた!
どうもありがとうございました。


by refri5erat0r | 2016-09-26 20:37 | 告知
こんにちは豊島ミホです。
最近長くかかってた仕事がおととい終了し昨日はぱーっと遊びにいって
今日も……まだ……遊びたい! ってなってる不良主婦。
でも雨が降っているのでとりあえずブログを書き始めた次第……。

あ、昨日は「羽海野チカの世界展」@池袋西武ギャラリーに行きました☆
最終日だったので、紹介してもあれなんですけど……ごめんなさえ……
大好きなイラストたちを原画で堪能してきました。
感想はちゃんと感想ノートに書きましたので割愛(はぁと)

下の写真は、おみやげに買ったイラストブック☆ 
一枚一枚しっかりめの紙で、はがせるようになっていて、
フォトフレームとかに入れて飾れるんですよ! 
1400円でこれ。大盤振る舞いすぎやで。。。

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開いたページ左のイラスト、大好きすぎてスケジュール帳に貼ってた。。。
なんかのおまけでシールがあったんだよね〜。YUKIちゃんのシングルかなぁ。
スケジュール帳を変えるときにさらに剥がして日記帳に貼り直した!

右のふきんは帰りに池袋西武で買ったクローバー柄ふきん
で、会場で売っていたわけではないです。
普通にふきん買いにいったら、ちょうどクローバー柄があったので、つい。



とかっていつまでも雑談してられない。告知でーす!
このムックに参加させていただきました!

中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド (こころの科学増刊)

日本評論社



ライフ&セックス……サバイバル?! どんな本?!
ってなるかもしれませんが、こちらの詳しい目次
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7193.html
を見ると感じがつかめるかと。

1)心理学の本を多く出版している日本評論社さんが
2)中高生に向けて、
3)身近なメンタルヘルスまわりの問題と、その具体的な対処法を集めて作った

……本、と説明すればいいですかね。

色んな分野の筆者さんが、おひとり15枚くらいのボリュームで原稿を書いています。
タイトルで「中高生からの」と謳っているだけあって
専門家の先生たちもやさしく読みやすく書いていらっしゃいます。

私は「いじめ」の担当でした。
いじめについて、被害当事者に向けてのメッセージを書いて欲しい、
というご依頼をいただいて、いじめ被害と価値観についての話を書きました。
昨年出版した、『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』
内容的にはかぶってくるんですが、
その中から15枚で言えることを整理して取り出した感じの原稿になっています
(岩波書店さんから許可いただきました。ご快諾ありがとうございました!)。

いじめって、事態そのものをどうするかということも大事ですが
目に見えないところ……被害者のこころへの長期的な影響、っていうのも
もぉちょっと。表沙汰になってもいいと思うんですよね……。
でも私は専門家でもなんでもないので
(今回の稿では「経験者」という立場で語っています)
「世の中もっと、こうすべき!」みたいなことは言えない。
ただ、今いじめの被害に遭っている子や、
いじめが通りすぎてもその影響から抜けられない子には、
パイセンとしてこれ言わないと! あれも言わないと! みたいなことが
色々あったんで、その辺書かせてもらっています^^

「パイセンとして」って言っても、もちろん説教じゃないですよ!
ここ……覚えておくともしかしたら心的ダメージの値を減らせるかも、みたいな
ちょっとした裏技紹介w
うん、「先に似たようなダンジョン通った人の裏技情報」くらいの気持ちで
読んでもらえると嬉しいような内容です。

いじめ被害の長期的な影響、っていう話をすると、
「いつまでグダグダ言ってんの?」「もっとつらい目に遭ってる人いっぱいいるよ?」
「そんな性格だから……(以下矢継ぎ早のdis)」
みたいなこと言ってくるひと、ぜったいいる!
でもさ!


うるせえ!!(泣)


とおもうよ!
べつにこっちだって何かのせいにしたいとか思ってるわけじゃないんだよ!
ただ「はいいじめは終わりました立ち直って!」って言われても
こころが流血状態だから立ち直れませんてだけなんだよ!
すぐ立ち直れないことを「はいお前自身のせいお前だけが悪い」って言ってくる人は
なんのために言ってるの? どの立場から言ってんの? 趣味?

もうね〜〜〜〜^v^



このまま書いていると単なる怒りの発露になってしまうので
ムックの紹介に戻しますね……。

この『ライフ&セックスサバイバルガイド』の面白いところは、
「思春期におけるメンタルのピンチ」「セックス」「人と人とのつながり」
3種類の話題を並列で置いているところです。
ばらばら……なようでいて、なんかこー 根っこでつながってることであり
3つがそれぞれ支えあっているようでもあり。ですよね。

この本、保健室に置いてあったりすると
すごくいいだろうな〜〜と思います。
価格が安くない代わりに、話題が多岐にわたっている
(そして1こ1ことてもしっかりしてる!)ので、
個人で持って一気に読むっていうよりは、
保健室でみんなでちまちま……。
手に取りやすい、A5の教科書くらいのサイズです☆

私も保健室で読んだ本色々あるなあ〜
なぜかうちの高校の保健室では
上野正彦さんの『死体は語る』が人気だった!
(ん? 『死体は生きている』のほうかな? よくわからん)
保健室登校メンバー以外にすら貸し出されてたし
私もその本を一番覚えてるww

でも、あれ……? 今思うと、「保健室の本棚」って
普通、ある……???? うちの先生オリジナルのはからい……??
by refri5erat0r | 2016-08-18 16:46 | 告知
2015年があれ(前の記事)で終わるのはあんまりなので、
去年楽しかったこともまとめてみようと思います。

私を去年楽しませてくれたもの〜〜ベスト3!!


1)いくつかの傑作ゲームたち

私は結婚後そんなにゲームしなくなってしまったんですが
夫がゲーマーなので、夫がゲームするのを横で見ています。
全部見てるわけじゃないけど。見るだけで面白いのは見てる。

その中で去年、観戦に夢中になったのが
「ショベルナイト」というゲーム。
2D横スクロールアクションです。
昔なつかしい感じのドット絵だけど新作。
日本語版未リリースなので、国内ではあまり知られていない模様……
でもほんとめっちゃ面白い!

面白い要素、なんなんでしょうね?
「ゲームバランス」と「キャラのかわいさ」かな?
バランスでいうと、難度の高いアクションを要求してくるけど
何回死んでもゲームオーバーにならないところとか。
かわいさは……主に敵キャラのかわいさ!
動きのコミカルさ!
初期ドラクエとかマリオとか、やっぱり敵がかわいい、
敵に愛着が持てるってのが魅力のひとつじゃないですか。
「ショベルナイト」の敵もそれくらいかわいい。
まあ主人公もかわいいですけど。

タイトル通り、主人公はシャベルをかついでる騎士なんです。
全身鎧着て、騎士としてかなりキマってるのに、武器がシャベル!
それでホイサホイサ! って土を掘ったり、
敵をグサーと刺してしまったり……
動くのを見ているだけで、どんどん愛着が深まっていく。
アクションゲームでも「愛着」って大きい要素なんだなと思いました。

日本語版も今年あたり出るといいな……
英語版なのでストーリーはあんまりわからなかったw

あと、去年のゲームじゃないらしいですけど
「Forza Horizon 2」も見ていて楽しかったです。
ヨーロッパの都市や山、広大な土地を走れる
カーレースゲームなんだけど、グラフィックが超綺麗!
りょこうきぶん!
公道で高級車をかっとばしてボロボロにするという
あたまわるいセレブになりきれる感じもとても好きです。


2)ラーメン

ゲームの話だけでだいぶ長くなった。
去年ハマったもので「これはあげねばならん!」というのが
ラーメンです。ラーメン屋さんで食べるラーメン。

出戻りで秋田にいる時、微妙にハマりかけてたんですよね……。
車に乗れないなりに、チャリでぶんぶん市街地のラーメン屋まわったり。
ラーメンって、他の外食と違って、
食べてる間夢中になれるのがいい、って思っていました。
熱いうちに! 麺ののびないうちに! 完食すべく集中する。
そこにあるのは丼と俺だけの世界。

東京に来て、いったんあんまり食べなくなったんですけど
(地方より高いからかな……)
前の家がわりとおいしいラーメン屋の集まった場所だったので
興味本位で巡るようになりました。
ラーメンって、本当に同じ味ない。
麺とスープとちょっとの具だけのシンプルな料理なのに、
一軒一軒全部違うんですよね。
それを夢中で味わうわけだから、やっぱり面白い。

行列が苦手なので、並んで食べたりはしませんが
最近は近所だけじゃなく、出先でも
オススメのラーメン屋を聞いて入ってみたりしています。
(道行く人に訊かないけど、美容院行った時、
 美容師さんに訊いて帰りに寄るとか)


3)夫と回し読む本

ここ、単に「本」にしてもよかったんですけどw
去年は私にしてはたくさんの本を読みました。
夫がたくさん本を読む人なので、つられて……。

読んですぐばっと感想書けばよかったなー! と思う本
いっぱいあるよー!
仕事(「特選小説」の新刊インタビュー)で読んだ本も
面白い本揃いだったし、
バラバラに読んだ本が不思議と関連づいてるみたいな
面白い現象もあったし。

そんな中で、夫と回し読んだ本というのは
また違った印象深さがあります。
ブログに残っているところだと、春に読んだ
坂崎千春さんの『片思いさん』とか。
あれは年末に「面白かった本ベスト3」を考えた時も
まっさきに出てきた! まだまだしつこく人にすすめたい!w

年末にも1冊、エッセイを回し読みました。
山崎ナオコーラさんの『かわいい夫』。

かわいい夫

山崎ナオコーラ / 夏葉社


夫婦の話あり、実家の話あり、仕事の話あり……
という、日常生活のエッセイで、
「夫がかわいい。夫萌え!」みたいな内容ではないです。

私はナオコーラさんの本を読む時に
期待することが2つあって、
「シャープな文章にやられたい」
「なんか、びっくりしたい」というやつなんですが
その2つをこれでもかってほど叶えてくれる内容でした。
短いエッセイだからこそ余計際立っていたかも。
シャープさもびっくりも。

また、「夫」がタイトルに来ているだけあって、
日常というテーマの中でも、
ナオコーラさんたち夫婦の姿がとっても印象に残りました。
やっぱこれくらいじゃないと夫婦エッセイって書けないな
と思った! 文章の力量的に!
だって夫がかっこいいとか、こんなことしてくれるとか、
ほとんど書かないで、仲良しだって伝えられるんだもの……。

「僕たちって仲良しだよね」「都大会レベルだよね」
と言っていたうちの夫も、この本を読んだ後
「準決勝で当たるな……」
と渋い顔で言ってました。
都内のどこで。仲良し夫婦選手権が行われているんだ。



長くなりましたが、以上、
2015年に私を楽しませてくれた「もの」の話でした。

いつも年末に語っていることが多い「音楽」がなー!
2015年はあんまり楽しめず残念でした。
FoZZtoneが活動休止してライブに行かなくなり
生活サイクル的に深夜ラジオも聴かなくなり……。
でも2016年は好きなミュージシャンの新作リリースが
色々ある予定なので楽しみにしたいです。

あー、でもそれ以上にぃぃ……。
「楽しませてもらう」だけじゃないことをもうちょっとしたいな(;▽;)
仕事……
お世話になるばっかりで、何も返せてないような気がすることもある。
夫に対しても、去年の年頭は「夫婦は与え合い」みたいなこと
ブログに書いていたわりに、
私がもらってばっかりじゃないだろうか? とよく思います。
そういう場所から一歩でも出られるようにしたい。
今年は。
by refri5erat0r | 2016-01-03 15:32 | 雑記
こんばんは豊島ミホです。
素晴らしい本と出会ったのでここに記しますっ!

坂崎千春さんの『片想いさん』

片想いさん (文春文庫)

坂崎 千春 / 文藝春秋


装丁、多分単行本で見たことある。タイトルも憶えてる。
表紙のイラストのさくらんぼちゃんがかわいい。
でも手に取らなかったのは多分、
このさくらんぼちゃんが主人公の
ファンタジーかつポエジーな
ショートストーリー集だと思っていたから?
坂崎さんが「Suicaペンギン」の作者である
イラストレーターさんだとは知っているので、
そういう……絵本に近い雰囲気の本なのかな、と思って
単行本の時はスルーしてしまったんだと思います。

文庫になったこの本を、夫が買ってきました。
「僕はもう読んだ。○○ちゃん(※私の本名)好きだと思う! 読んで!」
とのこと……。
私と夫の趣味は1%くらいしかかぶっていないので、
ほんとかよぅと思ったのですが、そこまで強く推されることも
滅多にないため、では読んでみるかとページをめくったところ……

面白い!

この本、まったくファンタジーなどではなく、
エッセイ集なのです。
片想いばかりしている「片想いさん」は、
なんと坂崎さん自身。
いちまいの絵はがきのように描かれた
片想いの思い出と、その思い出にまつわる
レシピや物語が紹介されています。
(お料理と本が並列って、言われると唐突に感じるかもしれませんが
 坂崎さんのイラストや言葉で紹介されているとわりと自然です。)

試しに40ページほど読んで「これ、すごい!」と
言ってしまったのは、とにかく語り口がきれいだから。
坂崎さんの文章は、イラストと同じで、
気取ったところがなく、親しみやすい感じながら、
無駄がないし上品でした。
ひょええ。(←こういうのが無駄かつ下品)

恋愛エッセイというのは
陶酔や自慢が見え隠れしたり、
あるいはそう見られるのを著者が意識しすぎて
必要以上に自分を貶めているのが目につく文に
仕上がってしまったり……しがちだと思うんです。
でも坂崎さんの文章には一切それがない。
なぜか?

その回答は「Letter」という項目にありました。
(そうそう、紹介し忘れましたが
 この本はアルファベットの頭文字の順番に
 タイトルが並んでいるんです。こういうの、憧れだよね!)
少し長くなりますが引用します。

どこで目にしたのか覚えていないのだけれど、
日記帳に書きとめておいた言葉がある。
「芸術は親愛なるただひとりの人に送る手紙」
芸術というにはささやかすぎるものだけれど、
わたしは今まで何冊かの絵本をつくってきた。
つくっているときに「この本を多くの人に見てもらいたい」と
考えたことはなかった(出来上がってから多くの人に読まれるのは、
もちろん嬉しいことだけれど)。
わたしのつくる本は、一冊一冊が「ただひとり」に向けた
ひっそりとした手紙だった。

(p.74)

そうか、この本もきっと「手紙」だから
赤の他人の目なんて意識しないで、
でも相手に宛てたものだから丹念に綴れるんだな。
と、勝手に納得しました
(実際、後でそうとわかる文章も出てきます)。

文章がきれい、この1点だけでも
色んな人に読んでもらいたい! 
坂崎さんが強くすすめなくても私が横からオススメしたい!
そんな本です。



う〜ん、でも、もちろんきれいっていうだけじゃなくて……。
この本は、読んでいるうちにだいぶ、
坂崎さんのことが気になってくるんですよね。
最初の5本を読んだくらいだと、
周りに、わりと普通に男の人がいて、普通に話せて、
なんていうんでしょう……
ある程度もてる子(あえて「リア充」という言葉は使いません)
なのかなとぼんやり想像していたのですが、
途中から、

あれ? 結構もてないな……
えっ? まじで? まじでまじで……?(汗)


という感じになってきて(ごめんなさい)
「この状態はまごうかたなき『片想いさん』や!」
と思い知らされる。
でもね! でもねでもね……!
そういう、片想いばかり累積する状態を、
どうとらえたらいいか、っていうヒントがこの本には詰まっている!
と思う……。

いつかわたしをまるごと認めてくれる人が現れる。
そうしたら、その人とふたりで世界を駆け抜けたいと、
今でも夢みている。

(p.121)

私はこの文章を読んだ時、特にふるえました。
そうだよ! と思って。
ちなみにこの後は
「でも今はひとりで立っている。
 そう悪いもんじゃないよ、と思いながら。」
と続くのですが……
「そう悪いもんじゃないよ」と思うことも大事だけど、
やっぱり「夢みている」っていうことが一番大事だと思う。

今はすごく情報や解釈が溢れてて、
両想いになれない自分のことを、分析したり
論理で攻撃してしまったり……
そこまでいかなくても
「やっぱ自分が悪いのかな。どこかおかしいから
 両想いさんじゃないのかな」
とかって考えてしまいがちだと思うんですけど
(私も結婚するまでは、なにかとその状態に陥ってました)
そんな必要、ない。
ない! って、坂崎さんが大事な人へ宛てた手紙であるところの
このエッセイ集を読んでいると、思えるんです。

だいたい、「片想いさん」というネーミングが
今見るとすばらしいと感じます……。
これが「モテないさん」だと、一気に自分主体の感じに……。
なる。よね。
「片想い」は相手がいるからできること。
だから作品全体が、きれいに見えるんだな〜。



ちなみに、全部恋愛話というわけではなく
坂崎さんの幼少、青春時代などのエピソードも
ちょっとだけ挟まれていますが、
個人的にはそこにもだいぶ心つかまれました。
坂崎さんの人となりが伝わってくる気がして。

本が終わりに差し掛かる頃にはもう、坂崎さんっていうか、
ちはるちゃん! っていう感じでした……。
もしちはるちゃんが身近にいる同い年の女の子だったら……
って考えた(実際の坂崎さんは1967年生まれだけど)。
私はなんだかんだヤンキー文化を経由してる人間なのでw
こんなに心清いちはるちゃんとは、
めちゃくちゃ仲良くはなかったかもしれないけど、
でもすごく幸せになって欲しいって思ってるだろうな。

そういうふうに思って読んだので、
最後の最後、文庫版の書き足しまで読んで本を閉じた後、
ぽろっと泣きそうになりました。
なんで泣きそうだったかは、読んだ人だけにわかる秘密です。



もう長くなり過ぎて余談も余談ですけども、
紹介されている本がことごとく面白そう!
実際読んでみたくなる本ばかり!
多分近々読んでいくと思います。
by refri5erat0r | 2015-05-02 22:39 | 読んだものの感想
こんにちは。豊島ミホです。
久々に本の感想など。

こんな本を読みました。


絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える

寄藤文平 / 美術出版社



前に、元気をもらいたいときはデザイナーさんの本を読む、
デザイナーさんの本は面白いものが多い、と書いたことが
あるのですが、これもそうです。
寄藤文平(よりふじ・ぶんぺい)さん。
デザイナーさんってくくっちゃいましたが、
この本での肩書きは
「アートディレクター、イラストレーター」になってますね。
ともあれ、寄藤さんの絵やデザインは
見たらみなさん「あ、知ってる」と思うはず。


海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

池谷 裕二 / 新潮社

死にカタログ

寄藤 文平 / 大和書房



「あ、知ってる」ですよね。

『絵と言葉の一研究』は、
タイトル通り、寄藤さんが
絵と言葉のデザインについて考えたことが
書かれている本です。
たくさんの著作があれど、
寄藤さんご本人の仕事の仕方をうかがえるような本は、
これ1冊かな?
(そんなに古い本まで調べてないので間違っていたらごめんなさい)

絵柄や、装丁のお仕事の軽やかな雰囲気から
多分この本もこう……
軽妙な感じ! アイディアノートみたいな感じ!
なんじゃないかと想像しながら開いたのですが、


逆にむっちゃ重くてびびりました!!!!


なにしろ書き出しが、ほんとにほんとに1文目が

もともとは、デザイナーをやめようかと考えて、
この本を作り始めた。
(p.4)

ですからね。
とか言ってちょっと他のことを面白い言い方してみただけです
みたいなこともなくて、普通にシリアスな文章が続きます。

1章目こそ、自分の仕事の始まりについて
かわいく愉快なイラストを添えて書いていますが、
第2章「お金とタッチ」では
自分のタッチが「ヨリフジさんのタッチ」として
消費されていきそうだったこと、
それを防ぐために何をしたかという
かなりシビアな話が語られています……。

なんとなくね。画風が軽やかだと思考も軽やかって
思っちゃいがちだけど、
そんな「ふんふ〜ん♪」ってやってるデザイナーなんて
いるわけなかった!

といってもやっぱり、デザイナーさんの本だから
内容が重くても読みづらい文ではないのですよ。
最小限の……語彙も平易な文章で
すげえことをつきつけてくるのです。
タッチの消費について考えた寄藤さんの結論はこうでした。

タッチがすぐに消費されてしまうのは、人の役に立っていないからだ。
僕はそう考えた。本当に必要なものは消費されたりしない。
タッチや絵の印象というものを取り除いたとき、絵とはなんなのか。
自分の絵はなんの役に立つのか。
(p.50)

ほんとはもう4行、寄藤さんが実際に起こしたアクションが
後に続くのですが、そこは読んでみてのお楽しみで☆

とにかくもう余計なことを削ぎ落とした文章……
そのバックにある膨大な思考。

いや多分私全部わかってはないですけどw
この人はすげー量の考え事を、真剣に持っていられる人なんだなぁって
ことはぼんやり感じ取れました。

ほかに、特に「わ〜お」と思った章は第6章です。
「『わかる』と『わかりやすさ』」と題されたこの章で、
寄藤さんは
文章に絵を添えて「わかりやすく」なるのか? ということを
問うてきます。

「絵で物事はわかりやすくならない」
 絵の仕事をすればするほど、それは確信になっていった。
でも、「絵を使ってわかりやすく伝えたい」という依頼は
途切れることがない。
僕はイライラして、そういう仕事を断るようになった。
(p.186)

「絵でわかりやすくしてくれる人」の代表格みたいな人に
こんなこと言われたら、衝撃ですよね!
わたしなんか「なんでも絵がついていればいいのに」
「絵がついているほうがとにかくとっつきやすいのに」

という典型的かつ短絡的な考えを
普段意識することもなく保持しているので
ガーーーーン となりました。

やっぱり、本気で取り組んでいる人は
「絵がつく=わかりやすい」みたいな前提から
疑ってかかるんだなって。
そんくらいじゃないと、あれくらい
「わかりやすい」デザインなんかできないんだなって。

ちなみにこの話はこれ(疑念)で終わらなくって、
もっとすごい、寄藤さんなりの「わかる、ことをわかる」
ところに着地するんですが
正直これもww 私は正確に読み取れた自信ないwww
途方もなくて!
まあ、でも、やっぱり考えてる量っていうのがわかって
すっげーなと思った次第です。

頭の悪い感想になっている。ごめんなさい。

この本、今は入手が難しいみたいで(多分、在庫僅少ってやつですね)
さっと図書館で借りちゃったのですが
できることなら買っておいておきたいです。
文庫化……してくれたら嬉しいな……!!(チラッチラッ) 
安く買いたいとかじゃなくて、
これ多分ずっと残しといたほうがいい本だと思うので。
長く置いてくれる出版社さんから文庫になって欲しいです。



ちなみに、この本には「本」の話も多くて、
途中、ブックレビューコーナーもあったりするんですが、
定期的に書評書いて欲しいくらいのすばらしいレビュー!!
紹介されているのは普段私が手を伸ばさない分野の本ばかりでしたが
すべてが面白そうに見えました! 

ほんと、デザイナーさんの本ってガチだなぁ(しみじみ……)。
デザインのお仕事されてない方にも、
広くオススメしたい1冊でした。
by refri5erat0r | 2015-04-22 20:09 | 読んだものの感想
こんにちは。豊島ミホです。
今日は告知にやってまいりました。

タイトル通り……新刊が出ます!!

なんの新刊よ?! みたいな感じですが
斜め上(って自分で言うのもあれですけど)から〜〜〜〜
新書です!!!


『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』



レーベルは岩波ジュニア新書です。
ちょうど1ヶ月後、5月20日発売予定ですっ!



どこから……説明したらいいんでしょうね?
私、以前岩波ジュニア新書さんの
『この本、おもしろいよ!』
という共著エッセイ本に参加させていただいたことがあるのですが
その時の編集さんから「何か書いてみない?」とお声がけいただいた、
というのがこの本を書くきっかけでした。

なんか悩んでる中学生くらいの子に向けて、
一歩前に進むきっかけになるような本を……
というのがご依頼内容で、
詳しいテーマはご指定がなかったんです。

それで5、6本企画を持っていったんですけれども
1ばん「これ!」って骨格がしっかりしていたのがこの……
「(前略)リベンジマニュアル」だったのです〜。



「リベンジマニュアル」
って非常に物騒なタイトルがついてますが、
内容を一言で言ってしまうと
リベンジしたくなるような傷を持った人が
恨みや憎しみという気持ちをどう片付けていったらいいか?
というのを私の経験に照らして語った本、です。

え〜〜〜っともしかしたら この告知ページは
私のことをまったく知らない人が読みにきてくれるかもしれないから
(というか、そうなってくれることを祈りつつ)
イチから説明しますと、
私は高校2年、3年とクラスで上手くやれず身体と心の調子を崩し
保健室登校をしてなんとか高校を卒業しています。
それも実はもう15年前の話になるのですが(ぎゃっ!!)
その時期に生まれた恨みと憎しみを
ものすごく長く引きずって&借金みたいに増やしながら
20代のほとんどを過ごしてしまいました……。

しかしまあ幸いにして、今はそれを
客観視できるようになったし、
その辺の経験をどうとらえるかの落としどころみたいなものも
見つけることができたので、
そういうすべての過程をちゃんとパッケージにして
若い子に渡したい! と考えたのです。

本の前書きみたいなところにも書いたんですが、
私は何の専門家でもありません、
心理学や社会学の知識があるわけでもないし
「若い子」に直接接する仕事をしているわけでもない……。
ただ、ただめっっっちゃ
「復讐してやる!」って思ってた時期が長いだけの人です☆彡
憎しみと恨みに思うさま蝕まれた人です☆彡
そういう経験を今は「昇華した!」って思っているけれど
それすらも客観的に見て事実と言えるかどうかわからない……。
でも若い時の私だったら、
強く他人を憎んだり恨んだりしたことを
隠さず語ってくれる大人の話だけは聞いてみるかもなっ
と思ったので。そんな本を書かせていただきました。



ここからは、作家だった私の本を読んで下さった
読者のみなさまに向けてですが、
そんなわけで今度の新刊では、作家時代のことも振り返っています。
と、いうか
作家時代の私の根性腐りっぷりをフツーにあばいてしまっています。
読まないほうが幸せ……! かもしれない……!
でもこのブログや色んなとこに書いたエッセイなどで
伏せていたことが全部書いてあるので
その「伏せられた部分」に関してモヤモヤひっかかっている人は
読むと色んな疑問が解けるかもしれません……
と、解けてどうなるかまではちょっとわかりませんけど!
私を嫌いになるかもNE……(;▽;)
その覚悟ができたら読んでみてもいいかもしれません。

ちなみに「岩波ジュニア新書」、レーベル的に、
学校の図書室やYAに強い地域図書館に入るタイプの本だと思います。
普通に書店に並ぶような流通はほぼしないと思うので
絶対読みたい方は、予約注文するなり
図書館にリクエストするなり、何か策を講じて下さいまし。
(しかしこのぶっそうなタイトルで図書館に入れてもらえるかは謎です!)
(司書のかた〜! 内容は大丈夫ですので……よろしくお願いします!)



え〜っと……
とってもとっても久しぶりの本になって、
前みたいにガツガツと「売れてくれ!」とかはぜんぜん思ってないんですけど
やっぱり届いて欲しい相手には届いて欲しいので(´・ω・`)
ちょっと宣伝企画……じゃないけど、
ここからしばらくブログをマメに更新していこうと思います。
でも私は書いてる時間ないから、
(おもに)ニート時代の日記を!
アップしちゃおうと思います。

名付けて……

再放送日記〜☆

どっかで放送……というか、公開していたのか? って話ですが
私は長いこと mixiで 公開範囲の超狭い日記を書いていました。
小説の仕事辞めることを決めて 
余計なこと表で言わないようにしよう〜って
なっている間も、そこではめちゃ長文書いていました。

その下書きファイルが残ってますので、
色んなことに差し支えない範囲で☆
再アップしてみようと思います。

できれば平日毎日くらいはやりたい。
ちゃんと計算してないんですが、
今「差し支えない日記」を用意してみて、
そのくらいはあると見込んでいます。

発売日の5月20日まで+1週間くらいやったら、
全消し! な、期間限定企画です☆

(昔、何回かやってますこういう企画)
あくまで日記の、しかも一部抜粋ですので
内容が断片的であることはご了承下さい。

さっそく下の記事から始まっていますので、よろしくお願いします。

※後日追記※
4/27より、再放送日記のアップは
「過去の日付でこっそり更新」方式に変更しました。
「再放送日記」のカテゴリからご覧ください!
by refri5erat0r | 2015-04-20 21:08 | 告知
こんにちは豊島ミホです。
1日遅くなりましたが、仕事の告知です〜

昨日発売の「特選小説」7月号で
インタビュー記事の聞き手をやらせていただきました!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが
「特選小説」はバキバキの官能小説誌です。。。
インタビューコーナーのタイトルは「性の“いま”を知る」……。
性にからむ、でも真面目な(わりと学術寄りの)本の著者インタビューを
させていただく予定です。

今月お話をうかがったのは、
『セックスペディア 平成女子性欲事典』の著者、三浦ゆえさん!

セックスペディア 平成女子性欲事典

三浦 ゆえ / 文藝春秋


このネーミングとかスタイリッシュな表紙とか……
もうパーフェクトすぎる本です(イラストは白根ゆたんぽさん)。
タイトル通り、女性の性にまつわる今! を
ストレートかつ事典的に網羅してます〜。
「性欲」のみならず、性にまつわる今の風潮、現象を
記録した面も大きいように思います。
(「布ナプ」「喪女」などの項目も……。)

自分の性知識の範囲がどれくらい広いか? 
試すつもりで読んでみるのも一興ですし、
もちろん未知の世界を開拓する目的で読むのもまた一興です☆
ほんとに360度一望系のつくりになっているんで……。
個人的には、「興味はあるけどまだ性についてあんま知らない
大学生くらいの女の子」に一番おすすめかな! おしゃれだし^^ 
あとはうぶな感じの20代後半女子……!

あ、でも、このコーナーの担当さんが
「編集者はものすごく助かる本です!!」と熱弁してましたw
確かにエロ非エロ関係なく、そして年齢も関係なく
編集さんはお手元に1冊あると
実用的な意味で本当に使える本だと思います……。

どっちみち、かなり真面目な「事典」ですので
「そういうの、恥ずかしい///」みたいな心配は完全無用ですyo。

あと原稿に入らなかったんですが、
インタビューでは私の性の悩み相談もしましたwww
「最近セルフプレジャー(※)が捗りません……」
「性欲を使い果たしてしまったのでしょうか」
とか相談してしまいました。。。
そんな低レベルな私の悩みにも三浦さんは
雰囲気ふんわり、中身はしっかり答えて下さいましたよ!
(ありがとうございます!)
回答は……え、胸のうちに秘めててもいいですか。
このコーナーはきっと毎回職権濫用が起こるな。うん。
2回目もすでに職権濫用してしまいました。

本もよかったんですが、三浦さんご本人の
ふわんとした雰囲気(ファッションや物腰)も忘れがたいです……。
自分に似合うものを知りつくした大人の女性って感じでした。
理知的×ふんわり=最強やで……。


※「セルフプレジャー」
言葉通り、セルフなプレジャー(性的な意味で)のことです。
詳しくは『セックスペディア』の同項目参照!

ちなみに女性のセルフプレジャーの月平均回数が
載っているんですが……
「うそつき!」って感じでした(アンケートに答えた女が)。
三浦さんも過少申告の可能性は指摘していらしたけど。
私なんて10代終盤〜20代序盤の最盛期には……うぐぐぐ……
by refri5erat0r | 2014-05-22 19:06 | 告知