雑記帖としま fengdao.exblog.jp

現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
プロフィールを見る

<   2015年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

こんにちは。豊島ミホです。
久々に本の感想など。

こんな本を読みました。


絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える

寄藤文平 / 美術出版社



前に、元気をもらいたいときはデザイナーさんの本を読む、
デザイナーさんの本は面白いものが多い、と書いたことが
あるのですが、これもそうです。
寄藤文平(よりふじ・ぶんぺい)さん。
デザイナーさんってくくっちゃいましたが、
この本での肩書きは
「アートディレクター、イラストレーター」になってますね。
ともあれ、寄藤さんの絵やデザインは
見たらみなさん「あ、知ってる」と思うはず。


海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

池谷 裕二 / 新潮社

死にカタログ

寄藤 文平 / 大和書房



「あ、知ってる」ですよね。

『絵と言葉の一研究』は、
タイトル通り、寄藤さんが
絵と言葉のデザインについて考えたことが
書かれている本です。
たくさんの著作があれど、
寄藤さんご本人の仕事の仕方をうかがえるような本は、
これ1冊かな?
(そんなに古い本まで調べてないので間違っていたらごめんなさい)

絵柄や、装丁のお仕事の軽やかな雰囲気から
多分この本もこう……
軽妙な感じ! アイディアノートみたいな感じ!
なんじゃないかと想像しながら開いたのですが、


逆にむっちゃ重くてびびりました!!!!


なにしろ書き出しが、ほんとにほんとに1文目が

もともとは、デザイナーをやめようかと考えて、
この本を作り始めた。
(p.4)

ですからね。
とか言ってちょっと他のことを面白い言い方してみただけです
みたいなこともなくて、普通にシリアスな文章が続きます。

1章目こそ、自分の仕事の始まりについて
かわいく愉快なイラストを添えて書いていますが、
第2章「お金とタッチ」では
自分のタッチが「ヨリフジさんのタッチ」として
消費されていきそうだったこと、
それを防ぐために何をしたかという
かなりシビアな話が語られています……。

なんとなくね。画風が軽やかだと思考も軽やかって
思っちゃいがちだけど、
そんな「ふんふ〜ん♪」ってやってるデザイナーなんて
いるわけなかった!

といってもやっぱり、デザイナーさんの本だから
内容が重くても読みづらい文ではないのですよ。
最小限の……語彙も平易な文章で
すげえことをつきつけてくるのです。
タッチの消費について考えた寄藤さんの結論はこうでした。

タッチがすぐに消費されてしまうのは、人の役に立っていないからだ。
僕はそう考えた。本当に必要なものは消費されたりしない。
タッチや絵の印象というものを取り除いたとき、絵とはなんなのか。
自分の絵はなんの役に立つのか。
(p.50)

ほんとはもう4行、寄藤さんが実際に起こしたアクションが
後に続くのですが、そこは読んでみてのお楽しみで☆

とにかくもう余計なことを削ぎ落とした文章……
そのバックにある膨大な思考。

いや多分私全部わかってはないですけどw
この人はすげー量の考え事を、真剣に持っていられる人なんだなぁって
ことはぼんやり感じ取れました。

ほかに、特に「わ〜お」と思った章は第6章です。
「『わかる』と『わかりやすさ』」と題されたこの章で、
寄藤さんは
文章に絵を添えて「わかりやすく」なるのか? ということを
問うてきます。

「絵で物事はわかりやすくならない」
 絵の仕事をすればするほど、それは確信になっていった。
でも、「絵を使ってわかりやすく伝えたい」という依頼は
途切れることがない。
僕はイライラして、そういう仕事を断るようになった。
(p.186)

「絵でわかりやすくしてくれる人」の代表格みたいな人に
こんなこと言われたら、衝撃ですよね!
わたしなんか「なんでも絵がついていればいいのに」
「絵がついているほうがとにかくとっつきやすいのに」

という典型的かつ短絡的な考えを
普段意識することもなく保持しているので
ガーーーーン となりました。

やっぱり、本気で取り組んでいる人は
「絵がつく=わかりやすい」みたいな前提から
疑ってかかるんだなって。
そんくらいじゃないと、あれくらい
「わかりやすい」デザインなんかできないんだなって。

ちなみにこの話はこれ(疑念)で終わらなくって、
もっとすごい、寄藤さんなりの「わかる、ことをわかる」
ところに着地するんですが
正直これもww 私は正確に読み取れた自信ないwww
途方もなくて!
まあ、でも、やっぱり考えてる量っていうのがわかって
すっげーなと思った次第です。

頭の悪い感想になっている。ごめんなさい。

この本、今は入手が難しいみたいで(多分、在庫僅少ってやつですね)
さっと図書館で借りちゃったのですが
できることなら買っておいておきたいです。
文庫化……してくれたら嬉しいな……!!(チラッチラッ) 
安く買いたいとかじゃなくて、
これ多分ずっと残しといたほうがいい本だと思うので。
長く置いてくれる出版社さんから文庫になって欲しいです。



ちなみに、この本には「本」の話も多くて、
途中、ブックレビューコーナーもあったりするんですが、
定期的に書評書いて欲しいくらいのすばらしいレビュー!!
紹介されているのは普段私が手を伸ばさない分野の本ばかりでしたが
すべてが面白そうに見えました! 

ほんと、デザイナーさんの本ってガチだなぁ(しみじみ……)。
デザインのお仕事されてない方にも、
広くオススメしたい1冊でした。
by refri5erat0r | 2015-04-22 20:09 | 読んだものの感想
こんにちは。豊島ミホです。
今日は告知にやってまいりました。

タイトル通り……新刊が出ます!!

なんの新刊よ?! みたいな感じですが
斜め上(って自分で言うのもあれですけど)から〜〜〜〜
新書です!!!


『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』



レーベルは岩波ジュニア新書です。
ちょうど1ヶ月後、5月20日発売予定ですっ!



どこから……説明したらいいんでしょうね?
私、以前岩波ジュニア新書さんの
『この本、おもしろいよ!』
という共著エッセイ本に参加させていただいたことがあるのですが
その時の編集さんから「何か書いてみない?」とお声がけいただいた、
というのがこの本を書くきっかけでした。

なんか悩んでる中学生くらいの子に向けて、
一歩前に進むきっかけになるような本を……
というのがご依頼内容で、
詳しいテーマはご指定がなかったんです。

それで5、6本企画を持っていったんですけれども
1ばん「これ!」って骨格がしっかりしていたのがこの……
「(前略)リベンジマニュアル」だったのです〜。



「リベンジマニュアル」
って非常に物騒なタイトルがついてますが、
内容を一言で言ってしまうと
リベンジしたくなるような傷を持った人が
恨みや憎しみという気持ちをどう片付けていったらいいか?
というのを私の経験に照らして語った本、です。

え〜〜〜っともしかしたら この告知ページは
私のことをまったく知らない人が読みにきてくれるかもしれないから
(というか、そうなってくれることを祈りつつ)
イチから説明しますと、
私は高校2年、3年とクラスで上手くやれず身体と心の調子を崩し
保健室登校をしてなんとか高校を卒業しています。
それも実はもう15年前の話になるのですが(ぎゃっ!!)
その時期に生まれた恨みと憎しみを
ものすごく長く引きずって&借金みたいに増やしながら
20代のほとんどを過ごしてしまいました……。

しかしまあ幸いにして、今はそれを
客観視できるようになったし、
その辺の経験をどうとらえるかの落としどころみたいなものも
見つけることができたので、
そういうすべての過程をちゃんとパッケージにして
若い子に渡したい! と考えたのです。

本の前書きみたいなところにも書いたんですが、
私は何の専門家でもありません、
心理学や社会学の知識があるわけでもないし
「若い子」に直接接する仕事をしているわけでもない……。
ただ、ただめっっっちゃ
「復讐してやる!」って思ってた時期が長いだけの人です☆彡
憎しみと恨みに思うさま蝕まれた人です☆彡
そういう経験を今は「昇華した!」って思っているけれど
それすらも客観的に見て事実と言えるかどうかわからない……。
でも若い時の私だったら、
強く他人を憎んだり恨んだりしたことを
隠さず語ってくれる大人の話だけは聞いてみるかもなっ
と思ったので。そんな本を書かせていただきました。



ここからは、作家だった私の本を読んで下さった
読者のみなさまに向けてですが、
そんなわけで今度の新刊では、作家時代のことも振り返っています。
と、いうか
作家時代の私の根性腐りっぷりをフツーにあばいてしまっています。
読まないほうが幸せ……! かもしれない……!
でもこのブログや色んなとこに書いたエッセイなどで
伏せていたことが全部書いてあるので
その「伏せられた部分」に関してモヤモヤひっかかっている人は
読むと色んな疑問が解けるかもしれません……
と、解けてどうなるかまではちょっとわかりませんけど!
私を嫌いになるかもNE……(;▽;)
その覚悟ができたら読んでみてもいいかもしれません。

ちなみに「岩波ジュニア新書」、レーベル的に、
学校の図書室やYAに強い地域図書館に入るタイプの本だと思います。
普通に書店に並ぶような流通はほぼしないと思うので
絶対読みたい方は、予約注文するなり
図書館にリクエストするなり、何か策を講じて下さいまし。
(しかしこのぶっそうなタイトルで図書館に入れてもらえるかは謎です!)
(司書のかた〜! 内容は大丈夫ですので……よろしくお願いします!)



え〜っと……
とってもとっても久しぶりの本になって、
前みたいにガツガツと「売れてくれ!」とかはぜんぜん思ってないんですけど
やっぱり届いて欲しい相手には届いて欲しいので(´・ω・`)
ちょっと宣伝企画……じゃないけど、
ここからしばらくブログをマメに更新していこうと思います。
でも私は書いてる時間ないから、
(おもに)ニート時代の日記を!
アップしちゃおうと思います。

名付けて……

再放送日記〜☆

どっかで放送……というか、公開していたのか? って話ですが
私は長いこと mixiで 公開範囲の超狭い日記を書いていました。
小説の仕事辞めることを決めて 
余計なこと表で言わないようにしよう〜って
なっている間も、そこではめちゃ長文書いていました。

その下書きファイルが残ってますので、
色んなことに差し支えない範囲で☆
再アップしてみようと思います。

できれば平日毎日くらいはやりたい。
ちゃんと計算してないんですが、
今「差し支えない日記」を用意してみて、
そのくらいはあると見込んでいます。

発売日の5月20日まで+1週間くらいやったら、
全消し! な、期間限定企画です☆

(昔、何回かやってますこういう企画)
あくまで日記の、しかも一部抜粋ですので
内容が断片的であることはご了承下さい。

さっそく下の記事から始まっていますので、よろしくお願いします。

※後日追記※
4/27より、再放送日記のアップは
「過去の日付でこっそり更新」方式に変更しました。
「再放送日記」のカテゴリからご覧ください!
by refri5erat0r | 2015-04-20 21:08 | 告知