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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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タイトル通りの記事ですが、映画『桐島、部活やめるってよ』の試写に
先週行ってまいりました。
コネとかなんもなしに一般試写に。
「集英社○誌合同試写会」のお知らせが雑誌に出ていた時期に、
応募券を貼ったハガキを出して、ふつうにチケットをゲットしました。
なんだか、広告を見た時に、惹かれるものがあったので。
「この映画は多分面白い」「そしてヒットする」
「映画館で立ち見とかヤダから試写で観れるなら観るべき!」
という直感が走った。

そしてその直感の正しさたるや……。

むっちゃくちゃ面白かったよ!!

ただでけんもらったから書いているんじゃないよ!

試写会場の盛り上がりからして半端なかったです。
最初はみんな、どんなものが始まるのかしら……ってちょっと構えてる空気だったんだけど
途中から小さな笑いが時々起こるようになり、その間隔がどんどん縮まっていき、
クライマックスでは手を叩いて爆笑しても全然浮かないくらいの大盛り上がり!!
多分座席だけ見ていたら「映画を観ている」ということはわからないね、
長時間のお笑いライブ会場かというくらいの雰囲気でしたよ。

そして、物語がエンドロールに流れ込んだ時の……ざわめき!!

私も「え〜〜〜!!!!」って声に出して言っちゃいましたもの。

まじかよ!

桐島!



ではコント的な映画なの?? かというとそんなこともなく……
チラシとかでは「青春エンターテイメント」と銘打っていたと思いますが
本当にそうとしか言えない……
喜劇ではない。「仕掛け」というような「仕掛け」がメインだとも私は思わない。
メインはやっぱり青春であり、誰もが通り過ぎた
あの「学校」という箱の中(の人間関係)の描写だと思う。

それがでも……懐かしいとかじゃないんだよ
懐かしさを超えてくるんだよ。

笑いと興奮がやまぬままエンドロールを前に
私は正直ちょっとだけ泣いてしまいました

なんだろうね、私もいっぱい青春時代とか書いてきたけど
その時超えられなかったハードルを超えたというか

青春、高校時代というのが私は私の中だけで完結していたのだけれど
(させようとしていたんだと思うけれど)
それをばっと捕られて青空の彼方へ投げられたみたいな
そんな出来事だった。
『桐島〜』を観たというのが。

端的に言えば、すかっとした。
本当にすかっとした。

こうして、他人がつくったものが
自分の中の、手をつくしきってしまって途方に暮れているような領域を
ブチ壊してくれることってあるんだなって

というかやっぱりそういうのは他人の役割なんだなって

そんなことを考えて泣いてしまったのでした。



友だちと一緒に観にいったんだけれど
もうずっと興奮が冷めなくて
ホールに残って最後の数十人になるまでがりがりアンケート書いて
会場を出ても電車の中でも電車を降りてからも
エンドレスで『桐島〜』の話!
あのシーンよかったとか登場人物のあいつがどうとか
あとはもちろん自分らの学生時代の話とか……。
映画を観終わってから軽く3時間は引っぱってたねwww

「あーし絶対ブログで紹介するし!」とか
その場で宣言したのでこうして書いてます……。

この映画を一番楽しめるのは私みたいな奴、
学校ヒエラルキーの底辺だった奴です! まじに!
エンタメとして昇華されるよあの時代が。
(わかんない、あんまり卒業から時間が経ってないとどうなのかとか
 リアルタイムで底辺高校生やってる子たちが観るとどう感じるのか
 まではちょっと想像できないかも……
 でも30歳で引きずってるような人はこの辺で昇華すべし)

あああ。
すごかったーすごかったよー。

ただオススメする前に重要な注意点があります

公式サイトのトップで流れる前フリ映像みたいのを観ないほうが楽しいってこと!

さっきリンク貼ろうかと公式探してみて、初めてその映像観たんですが
「えっこんなに面白いとこ先に流しちゃうの!!」みたいな……
だめよだめよ! 何も知らないで観にいくのが面白いよ!
登場人物紹介すら見ないほうがいいよ!
もう公式の上映館情報のページにリンク貼っちゃうぜ
↑ここで最寄りの映画館だけ調べて観にいったらいいと思う!

ちなみに実は……前情報の代表たる「原作」も読んでいないです私(朝井くんごめん)。
同行した友だちは読んでいて、「読んだほうが楽しめる」って言ってたけど
私は読まないで行ってすごく楽しかったので、どっちがいいかは不明。

『桐島、部活やめるってよ』は8/11〜から全国結構いろんなとこで公開されます!
大ヒットを心から祈ります!
by refri5erat0r | 2012-07-31 23:26 | 雑記

文庫新刊案内(7/25)

豊島ミホです。はい文庫発売日です!
『夏が僕を抱く』祥伝社文庫から今日発売です!
「おさななじみとの恋(?)」をテーマにした全6篇の短篇集!
ただし「しっとり」じゃなくて「はっちゃけた感じ」寄り!
単行本からの加筆修正はほぼナシですが
こってりめのあとがきがついています。
そして解説……
綿矢りささんに書いていただきました!!!!!
どーん!!

どーんじゃないよねまじで。
特にオビを見るともう恐縮すぎて背骨から尾てい骨までぎゅっと10センチくらい縮みそうだよ。
私は綿矢さんを尊敬しているというか崇め奉っているよ。
31日発売の新刊『ひらいて』は当然予約しているよ。
綿矢さん本当にありがとうございました!
私は綿矢さんの力いっぱいの文章が好きです。
その文章で解説を書いていただけて嬉しいです!!

そんな私の一生一度の僥倖、みなさんもご覧になって下さいお願いします。
こんなこと言うのもアレですが……祥伝社文庫の棚は
書店さんに於いて決して広くありません……
入荷してくれた書店さんでも、次の新刊と入れ替えにすぐ返本、
てこともじゅうにぶんに有り得ますので、
ご購入の意志をお持ちの方は見かけたら「まあいいや、今度買おう」とはどうか思わずに
すぐ買って下さい、お願いいたします(土下座)
見かけなかったらご注文お願いいたします。
「今度」なんてないんだよ!(必死)



文庫になるとやっとほっとする、これはこれでよかったんだなって思える……
みたいなことをずっと前にこのブログで書いたような気がしますが
今作は本当にそれが大きかったです。
これ書いて(+「書かせてもらえて」)よかったな! って。
私大好きだからもうなんでもいい! って思います。

自分の本を好きとか言うのかっこわるいんだろうな……。
でも私多分一番フツーに読み返した自分の本はこれです。
「自分が書いたから」とかじゃなくてかなりナチュラルなテンションで読んでます……。
なんでだろ。
かなり好き勝手した+フィクション要素がでかい からかしら。
何回読んでも笑っちゃうとことかあるよ……。
おさむい?! さすがに自分でうけてるのはおさむい?
あと出てくる人たちがみんな好きだ! と思っちゃいます。
キャラクターの好き率でも単行本の中では1位です……。
あんまり話に関係ない主人公の友だちとかもみんな好きですw

総合すると、綿矢さんに解説していただけたことも含めて
我が人生に一片の悔いなし、って感じの本です。
よろしくお願いします。

そうだ、表紙が新しくなっていますので、
単行本のイメージを浮かべていらっしゃる方はご注意下さい。
公式情報あったー これ!
by refri5erat0r | 2012-07-25 11:09 | 告知
こんばんは豊島ミホです。
暑いですね……
「周りの建物が低くて、見晴らしがいい」という理由で決めた今の部屋は
言い換えると「一日のうちかなりの時間帯において直射日光直撃」な物件でした……
室温がいつも30度 クーラー入れて29度 油断してると32度

私この夏越せるのかな……。



タイトル通り、今日は既発短篇の電子書籍化第2弾リリースのお知らせです。
今回も『純情エレジー』からで、
「スイカの秘密を知ってるメロン」です。

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エロ主体ではないけど18禁です。そしてちょっと道徳的じゃない感じですのでしくよろ☆
販売ページはこちら
プロジェクト概要や読むためのアプリ紹介は、ブログ内のこちら



以下余談ですが、今回からルビをつけてみましたよ〜。
読みが微妙な人名とかがあったから。手作業でつけてみました。
ePubとPDFで、それぞれちまちまと……。
これ、然るべき手段を取れば、どっちかをどっちかに書き出しとかできるんだよね……。
でもなんかそういうオートなことがあんま信用できないので手で入れました。
10箇所くらいだし。

でもこれを長篇でやれとか言われたらブルブルきちゃいますね!
オート嫌とか言ってる場合じゃないですね!

あとあれです、前回の教訓を生かし
表紙の文字の手書きをやめましたwww
これでちょっとはプロダクトっぽくなったかなあー
巻末にも書いてますが、表紙のフォントは
Fontopoというサイトさんからお借りしました。
その名も「Fontopo」というフォントです(バンド名を冠したアルバム……みたいな感じ?)。
なんと商用利用フリーというううう! 太っ腹なフォントサイトさんでした! 感謝感謝!
他のフォントもお世辞抜きにかわいい〜〜……ウウウ
「ニクキュウ」使ってみたいけど私の小説ではおそらく出番がないでしょうw

そんなわけでちょっとだけ(外装が)進化した2作目です。
半分近く試し読みできますので、みなさまよろしくお願いいたします。

……1作目に関してひっそり後悔してるのが、価格です。
80円はもしかして安すぎたんじゃないかと……。
「安ければ安いほどいい」ってお客さんはまだいなくて、
むしろ値段が高いほうが安心して買ってくれる人が多そうな気配がしました。
80円とかだと……「何? 中学生?」みたいな感じだったのかも(がーん)。
でもひとたび80円で出しちゃうと、それ以下の枚数のものを
80円を上回る価格で出すのはキツいですね。
そんなわけで今回も80円です。

もう少し枚数が多いものを出す時に、もうちょびっとだけ高い値段にしてみようと思います。
とほほ。



文庫『夏が僕を抱く』(※紙の本)も来週25日発売(地方は数日遅いかも)です。
おさななじみがテーマの連作短篇集です。
よろしくおねがいします!

※7/25追記
上のリンク、肝心のサイトのお名前にスペルミスがありました……大変申し訳ありません!
現在訂正済みですが「Fontopo」が正しいサイト名です。
by refri5erat0r | 2012-07-19 00:00 | 売り切りプロジェクト
こんにちは豊島ミホです。
文庫版『夏が僕を抱く』の発売が近くなってきてるよ〜(25日どぇす)
それから電子書籍のほう、売り切りプロジェクトの2本目も
表紙とテキストの用意ができたので、見込み通り売り出せると思います!
販売開始は18日(水)にすることにしました。多分夜遅いパターン。
こっからおおよそ新月にあわせる感じでやっていけたらいいな〜と思います。
あと先に言っときますが、今回は18禁です。すまんそ。
フリーペーパーも今回は見送りです。やっぱ月1無理だった。



昨日はひさしぶりにがっつり大型書店にいました。
おもに読書感想文に関する連載(not文章)のためです〜。
これ発表していいのかな? 『bianca』のプロフィール欄で
告知したものと同一ですが、まだ「いつから」というのが確定じゃない……。

まそっちに関する詳しい話はしないでおきますが、
昨日はほんとうによい買い物をしたなあ! と思います。

本屋……あてられて逃げてくることも多いんですが
(あの「あてられる」感じってなんだろうね? 肩より上の皮膚にウッてくる)
昨日はあてられなかった!!
書店さんとの相性と、あと本を選ぶ時間の余裕、
それから目的が整っていることがよかったんだろうか〜。

「紹介する本を探す」
これはよいほうにも悪いほうにも転ぶ「目的」だと思います。
友だちへの誕生日プレゼントを探している時なんかは、まず悪いほうへは転ばない。
「○○ちゃんの専門分野と違うけど、これは好きそうかな?」
「うーん、でもやっぱりこっちのほうがいいかも〜!!」
と迷っている時間は超楽しい。

でもこれが、「不特定多数」への紹介となると、
本屋でドツボにはまっちゃうこともしばしばです……。
「この本っ……好きだけど出版社がマイナーすぎてここの本屋にしか置いてなさそう」とか
「私好きじゃないけど、みんな好きそうだからひとつ読んでみようかな」とか。
その上手間をはぶくために一気に買い込んだりすると、
結果的に自分の好きなものがどっかいっちゃって、
え、この手の中に残ってるもの何……? ってなる。
そういう場合、帰ってから、買った本と対峙してもときめきが起こらない。

昨日は、「不特定多数」への紹介ではあったんだけれど
その中でも、何か……
暇つぶしとか話題のためとか上から目線で批評するためとかそーいうんじゃないテンションで
読んでくれる人がいるのではないか! という(私の勝手な)夢想があったので
なんか。よかったのかな。

私が一番「本」(「小説」ではなく)に対してときめいていたのは多分十八の時、
予備校時代です(前の記事見ていただくとわかりますが仙台時代です)。
すごーい本屋が好きだったあ!
予備校近くのツタヤと、駅の向こうの某大型書店、それから寮の隣の隣辺りにある
小さな本屋と、寮から片道15分くらい歩かないと行けないいくびればんと、4店使い分けてました
(大型書店は今は同じ場所にない。ツタヤと小さな本屋はどうなったかわからない)。

特に何を読んでいたとか、何に感銘を受けたかとかってこともないんだけど……。
ちくま学芸文庫とか岩波文庫とか、あーいうのが歩いていける範囲の書店に
存在することにすげえ興奮してたよ!
無駄に古代の叙事詩とか買ったりwwww
予備校の先生が授業で紹介してくれた「ギルガメシュ叙事詩」が
めっちゃ面白そうだったので書店で探して買ったらほんとに面白かった! とか。

ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫)

筑摩書房




それから私は叙事詩を書こうとしたね!!


二科目受験の浪人生の余裕パネエ

まあ、投げたけど。音数?を揃えて文章を書くのが無理だった。

てか話ずれてるわ本へのときめきの話だわ。

十八の時の本に対する認識って、本当に「未知のことを教えてくれるもの」というか……
知りたいことを教えてくれる! っていう信頼があったよね。
しかも「知りたいこと」って、「知って得した気になれる雑学」とかそーいうんじゃなくて
「知」! みたいな!
ほんとに、大学に入る前のキラキラした、手あかのつかない概念としての「知」だったよー!!

しかし私はそういう本に対しての気持ちを忘れて過ごしている。普段は。
読めば得できるよーみたいな顔でのさばってる本がキライすぎてー
そういうのを前面に押し出して売ってる売り場もキライでー
(そこまであからさまなところってそんなにないけど。でも、東京にはたまにあるんだわ……)。
初めてたくさんの本に触れた時期の憧れなんて、思い出さない。

でも昨日は少しそういうのの残像が見えたの。
あくまで残像に過ぎないけれど。
十八の自分が見ていた光そのものは、もうよみがえんない気がするけど。



たまに十八の私に会いたい。
会いたいっていうのちょっとちがうか。頭を繋いでみたい。
人間の頭脳活動のピークは二十くらいということ、昔は信じてなかったけど
今は少しわかる。
あの頃の思考はつるっとしてきらっとして椿の葉みたいだった。
いまは、世間知や自分知? みたいなものはあるけど
あの頃のよどみない「知」への気持ちと、処理能力が戻ってこない。
何か余計なものがついてしまってるんだ
古い木の枝にむした苔みたいに……もさもさっと……

あーやっぱり若い人の吸収力ってすごいのかな?!
若くなりたい!
どの知識が役に立つなんて考えないで、自分に合う合わないすら考えないで
突き進んでいたいよーーーーーー



ところで今週はFoZZtoneのニューアルバム
中村一義のニューアルバムが発売になるし
スピッツの過去音源デジタル版リリースもあるし
音楽行事てんこもりだわ!
FoZZtoneと中村一義は、私にとっては「知」を思い起こさせる組み合わせ……。
そんなニューアルバムのリリースが同時なんてわくわくするよう!
by refri5erat0r | 2012-07-08 19:06 | 雑記

日曜日は……(7/3)

こんにちは。豊島ミホです。
日曜日の「特別な予定」は、これでした。

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LAST ZEPP SENDAI
土地の賃貸契約終了により営業を終えるゼップ仙台の、最後のライブイベント。
昼の部と夜の部があり、私は夜の部に参加してきました。

私はいっっっっさいライブレポというものを書けない人間なので
(ライブハウスを出た瞬間に記憶が飛ぶ)
内容については「楽しかった!」「サイコーだった!」としか言えません。
なのでこのブログにも詳しく記す気はないんだけど、写真だけでも……。

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さっきの写真はホテルに行く前、昼間にいったん近くに行って撮ったやつですが
上は終演後です。
みんな携帯のカメラで撮っているねー
この日の仙台は霧雨が降っていて、タオルを頭からかぶって帰っていく
お客さんの姿も多く見られました。

ゼップ仙台はこれで最後だけど、「おしまい」という感じは
最初からもってなかったし、終わりまで付き合ってみてもその感じは変わらなかった。
何しろ私はまだライブに通い始めたばかり。
まだひとりでライブハウスに行けなかった頃、そして
生の音の楽しみ方にもちょっととまどっていた頃、
東京を避けてたま〜にライブを観にきていたのが、この、ゼップ仙台です。
(1度目の東京暮らし時代に、妹や友だちをさそって帰省がてら
 仙台でライブを観る……というパターンが多かった。)

ゼップ仙台の開業時、私はすぐ近くの代ゼミ仙台校に通っている浪人生でした。
だから、通学路(寮からのね)に突如出現したライブハウスのことは、
予備校時代のわくわくどきどき感と、いつも一緒になって思い出されるのです。

あの頃すぐ目の前にあるように夢見ていたものが
今やっと手の中で

だから

ゼップ仙台のおわりも、まだ全然、ここが始まりなんだって気がするんです。

うまく言えてねーははは。
おとといのことは、節目ではあったけれど
第一小節と第二小節の間の区切りくらいだった、ってことでしょうか。要するに。

でもその節目を感じる機会があってよかったです。
by refri5erat0r | 2012-07-03 13:41 | 雑記