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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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不定期掲載情報(1/23)

今週の「L25」、年末年始をまたいで1回目のエッセイが載っています。
ひさびさすぎて、どういうテンションで書いたらいいのかよくわからなかったかも!
先週のアンケート特集が占いだったので、「あー、かすった〜!」っていうのが悔しかったです。

それと、明日24日に、ピアニッシモvol.7が発売になります。
「漫画家挫折物語」最終回です。というか雑誌が実質最終号です。
でも14回も書いたからねえ。結構たくさん書きましたよね。
読んで下さった皆様、ありがとうございました。
編集部のかたにも、お世話になりました。

話が途中で終わってしまって申し訳ないです。
別の機会に「続き」に触れることがあるかもしれないし、ないかもしれない。
まあ、ご縁がありましたら! 

自分のことはいいけど、コミック誌の最終号ってやるせない気持ちがありますね。
自分が漫画家だったら、打ち切りよりつらいだろうなって思います。
by refri5erat0r | 2009-01-23 14:59 | 旧・告知

器(1/14)

あけましておめでとうございます。豊島ミホです。
て、もう14日なのだよね。「あけまして」じゃないよね。わかってる……。
でも、今年最初の記事となるこの文章を、書けないまま2週間近く過ぎてしまいました。
どう書いたらいいかわからなくて。

11月の記事に書きましたが、今年は休業を予定しています。
07年の5月から、新規の仕事を断り続けて得た休みです。
残るは、あと数話で終わる長編1本と、各誌掲載済みの原稿をまとめる作業だけで、
その先は何もありません。コラムの連載が1つ残るだけで、小説は予定ゼロです。
(くどいほど繰り返しますが、単行本の刊行はまだあります。
 今年出る本は去年の仕事だからです。)

なんでそんなことをしたのかは、↑の記事にある通り
「小説新潮」のエッセイに書きましたが、
あのエッセイを誌面で読み返して、私、まっつぁおになりました。
この文章……1行に要約すると「私を認めて!」なんですけど!
2行要約だと、「こんなに頑張ったのに、どうして認めてくれないの!」なんですけどーー!
(あ、2行になってないや。)

ドン引き。
してもなお、ほんとのほんとのところを考えればやっぱし
「私を認めて!」って思ってるよなーとしか思えない自分にまたドン引き。
認めて! ってお前のことなんか誰も認めねーよブワァーカ!
すべてあきらめて馬車馬のように働き生きろ
ただ耐えたことだけが人生の終わりに感慨
っていつもなら自分に言い聞かせるのですがもういい加減限界でした。

どこからそうなったのかわからないけれど、
私じゃなくなればいいんだ、ってしか思えませんでした。仕事について。
自分の自分たる部分を殺すことによってしか売れることができない、
だったらこんなやつ簡単に殺してやる、と思ってました。
(そう言うわりに全然殺せてないよ。っていう突っ込みはあるかも。)

でも、そういう仕事ってだめだ。
と、限界まできて気付きました。
小説だけじゃなくこの世のすべての「仕事」において、
その人がその人であるゆえんのところが欠点になる仕事って、よくない。

書くと「当たり前じゃん……!」って感じしますね。ね。
でも私には当たり前じゃなかった。
自分が自分たる意味なんかない、他人様の役に立つくらいしか価値がない、
だからなんの言いなりにさせられたって文句を言う権利がない、
自分はその程度の人間とあきらめよ。
って思想で16歳から後はやってきたからです。

こーわーいーねー。
だって、裏を返せば、「価値」さえ手に入れれば
(もしくは、それを持って生まれてきたのなら)
「その程度の人間」である他者にはなにをしてやったっていいっていうことだもの。

でもそういうことじゃないのね。
なにもかも。



これからは、私は私の持っているもので仕事をしたいと思います。
それが結局、「仕事」として成り立つほどには許容されないかもしれない。
小説は特に、先が見えてるというか、絶対許さない人がいるなーっていうのがわかるけど。
それは理不尽なことではなくて、
私が文芸の市場に許せないところがあったのと同じように、
その人たちが私を絶対許せないだけなんだって、思います。
だからそういう人の目の届かない範囲で細々と小説を書くか、
もしくはまったく別の「仕事」を見つけるか、というのが、
今の私の手に残された選択肢です。
別に好きじゃない(しかも不特定多数の)誰かのために
自分を殺すなんてやりかたでは、できれば二度と、仕事をしたくない。
って言うと、もしかして偉ぶってるように聞こえるかもしれないけれど、
けっこう逆で、むしろ、自分はこのくらいでいいんだあ、って呑み込んだ感じです。
与えられた器の中でめいっぱい生きようと思った。



……結構なこと書いちゃってますね。
念のため付け加えておきますが、担当編集者で
「お前がお前であるがゆえにお前の小説はだめ」
などと言った人はいません。書く時にあーしろこーしろ言った人もいません。
全部、世間の反応から先回りして私がやったことです。私の責任です。
て、いうか、もし商業小説で復帰する時は
まず現担当者の誰かに原稿を見ていただく
(見ていただくお願いをする)ことは、約束します。

*    *    * 

新年早々、重い長文を読んで下さった方、ありがとうございました。

実は、このブログ、どうしようかな〜と思ってます。
もう「豊島ミホ」として言いたいことは(今のところ)あんまりないような気がする。
他人が書いてるようなそっけない告知ブログになるかもしれません。
わわ、新刊の告知はしますよ! 今年は文庫もあるんですよ!
文庫は特に楽しみにしてます。
自分で楽しみにしてどうする、って感じですが、去年文庫なかったしね。うへへ。
by refri5erat0r | 2009-01-14 21:12 | 旧・告知