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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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さて新刊!
公式には27日発売ってことにしてますが、
都内最速で本日夕方から並び始めます。
ここでもう一押ししたいところだ……!

という意図とは関係なく、今月号のロッキンオンジャパンを読みました
(古川日出男さんのインタビューが載っているという噂を聞きつけ)。
表紙巻頭のくるりの記事を読みながら

くるりはずりーよなー、アルバム出す度リスナー期待させてさー、
っていうかこの記事を読んでる時点で私もはめられてるし。
しかしなんで毎回並々ならぬ注目を集めるわけ?
くるり=天才 って定義がもう出来上がっちゃってるから?
やっぱデビュー作すごいとずっと期待されるよな、
なんかやらかしてくれるって思われるよな、
その点私は新作に期待されたことなど(以下略)

とかなんとか考えてたんだけど、
アレじゃね? 私も毎回自分で「最高傑作ができました」って言えばいいんじゃね?
期待されてなくても「期待しろ!」って言うつもりでさ。
イヤッッホオオオオウ! 気付いたぜ!

『ぽろぽろドール』は私の最高傑作です!











……なんかこの一文書いただけで髪の生え際に汗噴いてきたわ。
やっぱ私くるりじゃないからなーダメだなー

本心ではだいたい新刊出る度に「最高傑作やわ……」って思ってます。
(「ほざけクソガキ!」と通りすがりの人に吐き捨てられるのを承知で申し上げます。)
でも小説の世界では「最高傑作ができたと思います」ってまず言わないんだよね。
これはアレだと思う、音楽の世界では若さが売りになるけれど
小説の世界では(人気はともかく評価としては)若さは売れないから?
「旬」みたいな考え方があんまないんだよね。熟すほど良い、ってだけで。
自分で「最高傑作です!」って言って嫌な顔されないのは、まあ……50歳越してからやろね!
たとえ10年のキャリアがあっても、30歳で言ったらしばかれそうです! 

そういう諸々の事情とか客観的な評価はわかってるんですが、
それでも今回は言わせて下さい! 主観で!
気持ち悪くても『ぽろぽろドール』が私は超好きです!
私はそもそも卒論テーマが「人形愛」だったんだけど、
書き終えた時に「本当にこのテーマを選んでよかった!」って思ったんです。
自分の本当に知りたいことを知るために文献にあたれたから。
で、その延長というか、アンサーとしてこの短編群を書いたわけです。
澁澤は人形愛は男の性欲の本質とか言ってるけど……男だけのものなわけあるか!」
リラダンは『未来のイヴ』であそこまで人形との恋をおすすめしといて
 ハッピーエンドを描けないなんてどうかしてるぜ!」
とまあ先行研究&小説に噛みつく勢いで。
その一方で、「もう絶対的に美しい話を書こう」「自分が信じているものだけ書こう」という、
個人的な欲望に対してのチャレンジもしたつもりです!

だからはっきり言って、評価がつかずに終わったとしても
自分にとっては特別な1冊です。
というわけで……えー、買って下さい!!
あなたが人形嫌いでも、『檸檬のころ』の文庫で豊島ミホの名を初めて知った人でも言う。
言わせていただく!

装丁は素晴らしく仕上がっております。
完璧としか言いようがありませんので、ぜひ書店でご覧下さい。


追伸:くるりのアルバムは買います。たぶん発売日に。
by refri5erat0r | 2007-06-25 00:50 | 旧・告知
さて、人 形 愛 ☆がテーマの新刊『ぽろぽろドール』の発売日が
一週間後に迫り……
私、とうとうアレを見ました。
『探偵!ナイトスクープ』の、「マネキンと結婚したい!」の回。
(「ナイトスクープ」はもともと関西ローカルだったバラエティー番組。
 視聴者からの依頼になんでもこたえる。)
「昔ひとめ惚れしたマネキンと結婚式を挙げたいので、協力してほしい」
という女性(26)からの依頼が来て……ってやつです。

噂では「マネキンがやまほど詰められた会社の倉庫から、
一発でお目当てのマネキンを探し出した」
「マジでマネキンと結婚式を挙げた」という話だったのですが、
まったくその通りのVTRでございました。

ていうか、私は「マネキンと結婚したい女性」よりも
スタジオのみなさんの引きよう&失笑にびびったね!
え? みんなそんなに人 形 愛 ☆ありえないの?! みたいな。
(まあ、正直マネキンの顔見た時は吹いたけどね! 濃いよ!)

これでは今回の新刊はやばいです……

そもそもなんで人 形 愛 ☆の小説を書こうと思ったかというと
私自身が高校の時マネキンにちょっと惚れたからです……
(ちょっとだよ! 結婚したいとまではさすがに思わなかったから。)

実家と下宿の間を送り迎えしてもらう際に必ず寄る大型スーパーがあって、
そこの2階の書店の傍の、服売り場に素敵な少年がいたのです。
共学に通いながらも異性と口をきくことができなかった私にとって、
かっこいいマネキンは癒しでした……。
マネキンは「うぜえ」とか「こっち見んな」とか言 わ な い か ら!

しかし翌日学校に行って「サティーにかっこいいマネキンがいる!」と言っても
友だちは興味を示してくれませんでした……
私にとっては、ただすれ違うだけで口をきくことのない人間と、
ものを言わないマネキンは、同等(か、ぶっちゃけマネキンのほうが近い人)だったんですが
みんなにはそうではなかったようです。

「ナイトスクープ」の話に戻りますが、
この調子のわたくし、完全に「あの女性側」の人間です……
「マネキンに名前をつけた」とか「5年片思いした」とか言われても
あんまりびっくりしませんでした。

それだけに! 
あの女性が後日人間の男性と結婚したらしい、という話は不思議です。
(番組内で、数年後にご本人が出演された際に言ったらしいです。今調べたら。)
マネキンは家に置かず、出会った時にいた酒屋さんにお願いして
また置いてもらっていた——というのが結婚後の状態だったそうですが、
別れるまでの過程はどうだったんだろう……?
人間の男性と恋におちて「アタシは何やっとったんや!」「目ェ覚めたわ!」
というふうには思わなかったと信じたいんだよね。同類の私としては。
人間とのお付き合いに心浮き立つ一方で、
人形に対して後ろ暗い思いもしっかりあったんじゃないかと……
最後は酒屋さんまで会いに行って、お別れを言ったんではないかと!
そここそがドラマじゃないか! わああああ

まあ後日談のほうは見られないんで、私の勝手な想像に過ぎませんが。

レンタル屋で借りて見たんですが、このDVD、買うかもしれません……。
普通の人にとってはただの衝撃&爆笑映像なんでしょうけど、
私にはそれ以上です!!
by refri5erat0r | 2007-06-20 20:55 | 旧・告知

掲載情報(6/15)

早めの告知になってしまいますが、
18日発売の「小説すばる」7月号に
「きたない涙」という短編を書かせていただきました。
よろしくお願いします。

それから、17日にNHK第一ラジオ「ラジオ文芸館」にて
拙著『夜の朝顔』から「入道雲が消えないように」の朗読が放送されます。
全国放送なのでラジオっ子はよろしく!
22時15分から。周波数表はこちらです。

小説、耳で聴くのも良いわよ……
前、エッセイでちょろっと書いたことがあるんですが、
高校時代、テレビのない生活をしていたので、ラジオドラマをよく聴いてました。
(そっちは「朗読」じゃなくて文芸作品を脚本化したものですが。)
耳から入ってくるものなのに、不思議と、後に残るのは絵なんだよねー。
何年か経って、話の筋はあんまりおぼえていなくても、
妙にはっきりした映像が頭に焼き付いていたりします。あれはなんなんだろうね!
by refri5erat0r | 2007-06-15 15:58 | 旧・告知
遅ればせながらですが、6月の予定です。

6日 「ダ・ヴィンチ」7月号 連作ショート「初恋素描帖」
7日 「L25」連載エッセイ「やさぐれるには、まだ早い!」
18日 「小説すばる」7月号 読み切り小説「きたない涙」
21日 「L25」連載エッセイ「やさぐれるには、まだ早い!」
27日 新刊『ぽろぽろドール』(幻冬舎より)

今月は単行本新刊があります。
また、ワンテーマで連作短編です。
ブログでのビラ(超仮)↓

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今回のテーマは 人 形 愛 ☆

これは幻冬舎の「papyrus(パピルス)」という雑誌に
隔号で掲載させていただいたものです。
雑誌掲載作5本に、書き下ろしが1本足されてます。
なので雑誌で読んで下さったかたも、チェックしていただけると幸いです!

しかし、人 形 愛 ☆ はキツいよな! 宣伝面が!
このマイナーなテーマ設定で、人形に興味のないお客さんを引っぱるのは
非常に難しいであろうと、今から心配しています。
しかも、人形の話は人形の話でも
「ファンタジック」「ほのぼの」とかいう方面からはかけ離れて、結構エグいのです。
もう、このブログにおいては「乱歩の『人でなしの恋』を5回以上読んだあなたは買って!」
のみでゴリ押そうかとすら考えている……。

いやしかし、渾身の一作ではありますので!
企画で3回落とされてなお押しましたから!
まだ発売まで3週間ほどありますが、よろしくお願いいたします。
by refri5erat0r | 2007-06-09 13:12 | 旧・告知

ケータイ小説考(6/9)

今月の「ダ・ヴィンチ」第二特集は「ケータイ小説ってどうなの?」でしたが
みなさん、読まれましたか?
一般文芸とケータイ小説の間にある溝を浮き彫りにした形だったと思いますが……

果たしてそれでいいのか!

いや、編集方針に文句をつけたいのではなく
(連載持ってるのに編集部に文句つける度胸はないっす)、
その「溝」の存在自体に異を唱えたいんです。
この特集のみならず、一般文芸に近いところで
ケータイ小説への言及がなされる場合、
その主旨はほとんどが「こんなものを『小説』として読んじゃってる
最近の若者はどうかしてるぜ!」的になってると思います。
こうしてばんばんケータイ小説が出版されるようになる前、
「純愛小説」ブームの時既にそういうことは言われてたよね。

でもそうやってさっ、「普通の小説を読めない君たちが悪い!」みたいなスタンスを
文芸界の人たちが続けたとこで、問題は一切解決しないよね?
溝は深まっていくばかりですよ。
ケータイ小説と一般文芸の間で、お互いに「お前らの小説は読めねーぜ!」
ってことになるだけじゃん。

これは文芸の中だけの問題じゃないと思うよ。
二者間で書き言葉が通じなくなった時が
日本に格差社会が固定される時、なんじゃないの?
文字を読む、っていうのは
直接接する機会のない相手から学ぶ、ってことでしょ。
もし日本の書き言葉がふたつに分かれた場合、
ケータイ語文化のもとで生まれた子どもは
「もとの書き言葉」文化のものを学べないってことに、なんない?
そしてそれは経済格差に直結するだろ。

って話がデカすぎ? そして考え過ぎ?
私ごときが言うことじゃないような……。

しかしとにかく、私は「溝」を放置する気はない! ってことだ!
気持ち的にもやだもん、そんなの。

というわけで、某大手サイト(プロが書くんじゃなく投稿式のとこ)にアクセスして、
ひるまずにケータイ小説を読んでみました。
一読した感想は、やっぱり「やばい……」でしたが。
ほ、本当に生理的に読めない……!

でも3時間くらいで慣れた。
1に、「慣れ」が重要です。無駄な行間や語彙の少なさに
拒否反応が出そうでも、我慢して読みましょう。(誰に言ってるんだ)
2に、これ大事なんだけど、感覚として「友だち探し」で行けばわかる感じがする!
ランキング上位には、今書店に並んでる感じの
過激な事件が起こりまくる「何? 異次元……?」な小説が揃ってるわけですが、
もうちょっと下に行って探すと、なんとなく合いそうな小説があったりします。
そういうのに当たると、結構さくさく読めてしまう。
10ページくらいで、もう友だちの話を聞いてる気になって
「それでそれで?」「どーなんの?」って感じになります。
「友だちの話」だから、表現に工夫がなくても構わない。
あー……これにハマる気持ちもわかるかも、と思いました。

で、ハマる気持ちがわかったとこで、改めて「溝」の問題を考えると。
この溝はもー埋まらん!
こういう形式の小説(ケータイ小説)にハマっちゃったら、
どこの誰ともしれない遠い遠い書き手(しかもなんか偉そうな人)の書く
一般文芸なぞ読む気にならんよ……。
もう縦書きか横書きかで判断して、縦書きの本は買わなそう!

どうやったら横書きっ子と縦書きっ子が同じ本を読めるのか、
同じ情報をわかちあえるのか……

無理やり考えて出した結論は「バイリンガルが登場すればいい」です。
つまりアレだよ、「一般文芸語」「ケータイ語」の二語で本を出版すればいいわけだよ!
前者は技巧を凝らした文章、後者はト書きと台詞しかない文章、
しかし最終的に伝わるものは同じー、みたいな!
あったまいいいい!

え? そんなことできんのかって?
さあ……文芸界で天才とか言われてる人たちがやればいいんじゃない?
でもそういう人たちは、言語表現をいかに駆使して物語を書くか、ってことに
頭使ってるから、ボキャブラリーが制限される「ケータイ形式」で
小説を書く意味なんて1ミリもない、って思うのかもね。
つか、ほとんどの作家はそうか。別に情報伝達のために小説書いてるわけじゃないか。
……。

でもこのままじゃやっぱ嫌だよおお!(だだっこ)
誰かチャレンジしろよおお!
私? 無理!
無理難題だからこそ高レベルの作家がチャレンジするべきだと思う!
by refri5erat0r | 2007-06-09 13:06 | 旧・雑記

夏の3曲+16曲(6/4)

月末の締め切りラッシュが過ぎたので、元気になりました。
6月だ!
私の大好きな夏がやってきます!
というわけでiPod用・初夏〜夏のプレイリストをつくりました。

*   *   *   *   *   *
白日/GRAPEVINE
太陽が燃えている/THE YELLOW MONKEY
Island/RIP SLYME
JET/サニーデイ・サービス
アカシア/レミオロメン
BLUE BIRD/浜崎あゆみ
サマー・ソルジャー/サニーデイ・サービス
MOONLIGHT DRIVE/THE YELLOW MONKEY
夏の魔物/スピッツ
プラネタリウム/大塚愛
青い車/スピッツ
BREAKTHROUGH/GRAPEVINE
午後のパレード/スガシカオ
A Perfect Sky/Bonnie Pink
俺のすべて/スピッツ
セブンティーン/曽我部恵一
熱帯夜/THE YELLOW MONKEY
Love-Sick/曽我部恵一
追憶のマーメイド/THE YELLOW MONKEY
*   *   *   *   *   *

そこ、「なんかへんなのが混じってる」とか言わない!!
ほっといてくれ!

ずーーーっと前に、エッセイで
“スピッツの「夏の魔物」サニーデイの「サマー・ソルジャー」
 イエモンの「熱帯夜」、この3曲なしに夏はこない!”
的なことを書いたことがあったんですが、
「うーん、そろそろ90年代から離れよう」と思い直し……

思い直してもやっぱりプレイリストを作ってみたら変わらんかった、ていう。
90年代を引きずりまくった選曲ですね! 上の3曲、抜いてないし。

これ、見るだけで「25歳・女・地方出身」というプロファイリングをされそうです。
ついでに「モテない」「大学時代楽しいことがなかった」辺りまで見破られそうです。
多分、同い年で大学時代にいいことあった女の子はaikoが入ってるんだよ。aikoが!
あと、ミスチルが入ってないのもポイントだと思います……
「スピッツは独り身にやさしいが、ミスチルはそうではない」
って昔の日記に書いてあった。

今年も「夏の3曲」から1曲くらいはラジオで聴けるといいな、と思ってます。
まー自分でリクエストすりゃいいんだけどさ、
どこかの誰かのリクエストで聴くのがいいんだよ!

あ、予告通り、6月の掲載情報については後日お知らせさせていただきます。
とりあえず「ダ・ヴィンチ」が多分6日発売なので、よろしく!
by refri5erat0r | 2007-06-04 21:50 | 旧・雑記