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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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ブルートレイン(1/27)

こんばんは。ほぼ毎晩悪夢にやられている豊島ミホです。

寝台特急「出雲」が3月17日で廃止されるというニュースに昨日気付きました!!
またひとつ寝台列車がなくなるんですね。
http://www.sankei.co.jp/news/060126/sha066.htm(産経の記事)
このブログでは寝台列車に乗った話を既に2回してますが
(去年2月の「あさかぜ」と7月の「北斗星」。「以前の記事」から飛べます)、
去年の時点で「日本中の寝台列車に乗ろう!」と心に誓っていました。
が、それは、寝台列車が減ることによってぐんぐん達成に近付いてしまうかもしれません……。
なにしろ上の記事によると、「出雲」がなくなると日本を走る寝台列車は12種類しか残らないそうですから。

私が小学生の時、まだ山形新幹線がなかった頃、寝台列車で東京に行ったことがあるんですよ。家族で。
(今は逆に寝台列車がないんだけど、その時は「あけぼの」が奥羽本線を通ってたの。)
うちは「子どもは早く寝なさい!」というおうちだったので、
まず寝台列車に乗る時間まで起きてるってことが子どもごころにうきうきしました。
隣町の駅にブルートレインが入ってくるのは夜10時過ぎ、だったと思う。
昼に走ってる普通列車は2、3両編成だから、駅のホームの屋根はあんまり長くなくて、
屋根のかからないようなところに立って待ってるのね。
ホームの隅は全然ひとけがなくて、暗くて、別の知らない駅みたいだった。
12月で、吐く息はまっしろ。
赤い機関車(たしかね……)に引かれて、ブルーの寝台列車がやってくる。
これに乗って目が覚めたら東京(正確には「上野」だけど)だなんて魔法みたいだ。

小学3年生の私も、今と同じで列車の揺れをここちよく思い、よく眠った。
上野に着くのは何時くらいだったんだろう。全然憶えていない。
お母さんが「あんた、寝られたの? 私は全然ダメ」と言っていたのは記憶にある。

それから、私のなかでブルーの列車は東京にひとつづきの乗りものとして意識された。
眠れない夜、水を飲みに台所に立つと、窓の外を寝台列車が走っていくのに遭遇することがある。
ブルートレインは、窓のブラインドが閉まっていたり開いていたりするので、窓の灯りがちぐはぐで、
少し離れたところから見てもやっぱり特別な列車だった。
私は窓のほうへ身を乗り出して、寝台列車が、通過する駅舎の向こうに消えてしまうまでずっと見ている。
台所の床にくっつけた足の裏がつめたくても。

……そんなことを、ずいぶん久しぶりに思い出しました。
同じように、ブルートレインを見ていた子どもだった人、たくさんいると思います。
東京を果てしなく遠く、でも「あのブルーの列車に乗れば行ける場所」と思っていた頃の記憶、静かなあこがれ。
だんだん共有されなくなっていくんでしょうね。
by refri5erat0r | 2006-01-27 00:47 | 旧・雑記
17日発売の「小説すばる」2月号のエッセイスペシャルに書かせてもらいました。
テーマは「このマンガがすごい!」ということで、
ジョージ朝倉の『溺れるナイフ』を紹介させていただきました。
「マンガのエッセイ書きません?」と担当さんに言われただけでキャーキャー盛り上がったあげく、
なにを取り上げるか本気で悩んだのですが(だってすごいマンガなんていくらでもあるしねえ)、
たぶん他の作家さんは連載中の作品を持ってこないだろう、と予測してこの選択をしました。
読んでみたらなかなか傾向がばらけていて面白かったです。
マンガ好きなかたは今月号手に取ってみてはいかがでしょうか!

あと、「Webマガジン幻冬舎」のエッセイが15日にUPされてます。
タイムリーに「雪」の話題です。これ書き始めた時は大雪騒動の前だったので、
「ふん、あったかいところにいる人たちは雪の怖さを知らないだろう」
という感じの文章になっちゃってますが、
今はみんな雪害というものを知ってるよね……。

なぜ告知が遅れたかというと、インフルエンザに倒れたからです。
て、いうか現在進行形で噂の新薬・タミフルを飲んでいます。

熱があることに気付いたのは日曜日だったような……。
朝から喉が痛くて、風邪だとは思ったんですよ。
熱計ったら37度ちょいあったんで、まあ早めにバファリン飲んで寝とくかあ、と。
寝転がっていたんですが、熱は下がらず、しかも退屈に耐えられなくなってきて、
思いついた小説をパソコンでばちばち打ち始めたら止まらないわけですよ。
あきらかにおかしい速度で打っている。そしてまったく止まる気配がない。
かなりいい気分になって、気付くと38度5分でした。
そしてそのまま寝込んだわけです。

あとは地獄でした。
まる1日、涙だか汗だか鼻水だかわからないもので顔じゅうをぐちゃぐちゃにし、
目は痛いし鼻は通らないし、口ではあはあ息をするとのどがエアコンの空気でやける。
時間はちっとも過ぎてくれず、やっと眠って目が覚めてもCDアルバム1枚さえ終わってない。
これで死ぬとは思わなかったけど、今大地震が起こったらものすごくじりじりと殺されるんだろうなあ、
なんとか避難所にたどりついても隔離された上見殺しにされたりするのかなあ、
なんてことは想像しました……。

今日はもう、完全に平熱です。咳が出ると腹筋が痛い(筋肉痛)。
高熱のもとで書いた小説は、読み返してみると「微妙」でした。
by refri5erat0r | 2006-01-19 14:29 | 旧・告知

掲載情報(1/10)

こんにちは。豊島ミホです。
前の記事で「今年の目標」を公言してしまいましたが、
もうとっくに3日坊主になってるんじゃないか、と思ってるアナタ!
っていうか思ってるお父さん!
娘は3日から欠かさず読書日記をチコチコつけております。
東急ハンズで買った薄めの罫線ノートに、毎晩、
読んだ本のタイトルと最低3行の感想を書いております。

さて。
12日発売の「野性時代」2月号から、連作シリーズが始まります。
これから隔月で連作になっていく……予定、です。「予定」で喋っていいのかしら。
シリーズタイトルは「神田川デイズ」。“デイズ”は“days”ね。
えーと、企画のメモにはでっかく「イケてないモラトリアム」と書いてあります。
その下に「びんぼう」「ぶさいく」「自意識過剰」「へやがタタミ」というメモがくっついてます。
そんな神田川沿いに住んでいそうな(イメージの)大学生たちが主人公の、泥臭い青春小説です。
ちなみに私の大学生活は「勉強」「仕事」「煮詰まる」の3つしかありませんでした。
あ、「ゴキブリを殺す」もあるか……。
小説の主人公たちにはもうちょっと活動して欲しいものだ、と思っています。

掲載1回目の今回は3年生の童貞男子トリオが活躍しますよ☆
男子になりきって書きました。よろしくお願いします。
高校連作、小学校連作(今春単行本化予定)ときて大学連作って芸なすぎ、
という突っ込みは、一番最初に自分でしているのでこれ以上は不要です。はい。
……次は保育園連作とかしますか? 
by refri5erat0r | 2006-01-10 14:44 | 旧・告知

2006年の目標(1/2)

あけましておめでとうございます。
元日からアパートの隣室の夫婦喧嘩を臨場感たっぷりのLIVE!! で聞かされた豊島ミホです。
私がみのもんたなら「別れちゃいなさいよ〜」と囁いてやれるのですが、
実際には顔見知りですらない隣人なので、なにも言えません。
喧嘩が始まると小動物のようにちぢこまっておびえるだけです。
俺はナイーヴなんですよ!
保育園のときに「別の子が叱られている時までびくびくしている」って
連絡帳に書かれたような記憶があるし!

まあそれはそれとして、新年です。
去年ここに書いた「2005年の目標」ははっきり言って達成されませんでした。
(去年1月の記事を見てもらえばわかりますが「新刊を3万部売る!」です。)
まあいいじゃないか! 目標は目標だもの!

2006年の目標は、ちょっと前から決めておりました。
ずばり「本を読みまくる」です。

仕事をする上で、「読書量の少なさ」が一番の自分の短所だと知ってはいたんです。
もうね、どれくらい少ないかはここに書けません! 怒られるに決まってるから!
活字嫌いというわけじゃないんですよ。名作つまみ食いみたいなのはしてきたんですけど。
でもねー……「3ページ読んでつまんなかったら棚に戻す」という読書しかしてこなかったのですよ。
今までの個人的な考えを言わせてもらえば、
3ページ読んで面白くない本は最後まで読んでも面白くない!
だって面白い本は最初の3ページだけでも面白いもん! ってとこだ。
(だから読んだ本=面白い本ってことです、ほとんど。)
もちろん、普通の読者はそれでいいと思うんですけど、
書くほうとしてはダメかもしれない、と(ようやく)考え始めたんです。

んー……、3ページ読んでやめる、という行為によって、
自分と異質なものを排除してるわけじゃないですか。

一度15ページくらまで読んでやめた本を、この間の年末、
親やその他の人々からすすめられて再び読み始めたんですよ。
現代の、とりたてて言うほど年が離れてるわけでもない作家さんの本なんですが、
もう1から10まで全部自分と違うの!
仮に同じ題材を与えられても私なら違う話を書くだろうな、と思おうとしたって
その「同じ題材」の仮定自体が難しいというレベル。
同じ国に生まれて、今同じ時代に生きていて、しかも結果的に同じ職についた人なのに、
こうもアウトプットの仕方が違うってことにくらくら来ました。
(もちろん、違うだけにハッとさせられる箇所もたくさんありましたけど。)

でもそういう異質なものを取り込まない限り私はいつまでもマイナーなわけだよ!
ていうか、だから年間3万部売れねーんだよ! わかる?(自分に言っています。)

いや、だからって別に、他人の本からいい要素を取り込みまくってアメーバ状に分裂、
なんていう器用なマネをしようと思ってるわけじゃないっすけど。
私が思いも及ばないようなやり方で書く人はたくさんいて、
また、それを心から支持している人たちはもっとたくさんいるってことを
念頭に置いておいたほうがいいんじゃないかってことです。
(いやわかんない、半年もしたら気が変わって「俺は俺ですから!」と開き直ってるかもしんないけど。)
そのためにも本は読もうと。棚に戻していた本こそ読めと、覚悟した次第でございます。

あとね、単純にもっと知識があったほうがいいと思った。
ここまで長々としてきたのは小説やエッセイの話ですが、それとは別に。
正直に告白すると、私、あの「俺はちょっと知ってるぜ系新書」が大嫌いだったんですよ。
ついここにタイトル書いてしまいそうになりましたが、まあアレとかアレとかですよ。
去年ヒットした「知ってる人がえらい」というニュアンスを含んだタイトルの新書群。
そういう臭いを発している本は本屋で見ても睨みつけるだけで手に取らないようにしていたんですが、
「知ってる人がえらい、なんて思わない私がえらい」と、ちょっと思ってたんじゃないかと。
普通に知ってたほうが有利なこともたくさんありますよね。はい……。
ヒットしたものを読むかどうかは別として、ちゃんと知識の累積はしていこうと考え直しました。

ようするに、今まで避けてたジャンルの本を読もうキャンペーンを行うということです!
とにかく書店に並んだ本を読む! 新刊チェックをする!
これができたあかつきには、2007年の目標を「売れる」にします。
気の長い話ですが、どうか今年も「売れない豊島」にお付き合い願いたいと思います。
……会社的にはそれじゃマズいっすか? やっぱり?
営業努力はばっちりいたします、はい。
今年もよろしくお願いします。
by refri5erat0r | 2006-01-02 22:54 | 旧・雑記