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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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新刊情報(7/28)

しつこくももう1度アナウンスしますが、
「青空チェリー」新潮文庫版、本日発売です! たしか!
新しく書いた原稿が200枚弱で、なんとたったの400円! 消費税込みでも420円!
おおうりだし状態です。青いオビに青い表紙が目印です。

どうでもいいけど、我が家では「青空チェリー」が「チェリーさん」と呼ばれています。
使用例:また「チェリーさん」みたいなの書くんじゃないでしょうね……。
距離感による「さん」付けのようです。
by refri5erat0r | 2005-07-28 11:46 | 旧・告知

新刊情報(7/19)

見たんです。
私の行きつけのマチ本屋(=非チェーン本屋)は、とにかく狭くて壁一面が本で、客注の本はかなり無造作な感じで床に積み重なっているというところなのですが、その積み重なった本の一番上に、見慣れた表紙が……。
わ、自分の本だ!
1番最初の単行本、「青空チェリー」だったんです。思わず硬直。
いや嬉しいんだけど! すぐさま文芸書の棚に突き進んでいって、1冊あったはずの「檸檬のころ」も買ってもらえたのかどうか確認したくらいだけど!(ちゃんと無くなってた。)
けれども、だ。

すみません、「チェリー」は文庫になるんです。しかも今月末発売なんです。
同じ町に暮らす、わざわざ注文してまで単行本版を買ってくれた方、ごめんなさい……。
(まあ、うちの大家さんなんじゃないかって気もしますけど。)

というわけで文庫版「青空チェリー」がもうすぐ発売になります。もちろん初めての文庫化です。
実質、新刊です。3分の2以上書き直しました。
1ページ開いてもらえばすぐわかるくらいの書き直しです。
単行本版が気に食わなかった方、これで再挑戦していただけると嬉しいです。
逆に単行本版を好きだと言ってくださった方も、リライトバージョンを是非読んでみてください。
新潮文庫から、7月28日発売予定です。


**********おわび**********
前回の更新、4行目のあとの1文が抜けてました。
「悶々夏休み小説!」です。これが抜けると文章が意味不明でした……。
訂正させていただきましたが、15日から19日までの間に目を通していただいた方、
申し訳ありませんでした。
by refri5erat0r | 2005-07-19 17:03 | 旧・告知

掲載情報(7/15)

本日発売の「IN★POCKET」(インポケット)7月号より、連載小説がスタートしています。
「IN★POCKET」は講談社の文庫PR誌で、その名の通り文庫サイズです。
なんとお手頃200円! なので店頭で見かけたら是非。
実は紙媒体では初の連載、かつ初の長編だったりします。悶々夏休み小説!
ナニソレ、と思った方はご一読ください。これ以上説明できません……。

それと、数日遅れてしまいましたが、12日発売の「野性時代」8月号では、
「作家の手紙」というリレーコーナーを担当させていただきました。
手紙は手紙であるゆえにひとに見られるのが恥ずかしい。です。やっぱり。

「Webマガジン幻冬舎」のエッセイ「底辺女子高生」も更新されています。
今月1日の更新の時、ここで告知しなかったので、そのぶん見逃した方はバックナンバーもどうぞ〜。

明日はCDTVスペシャルがあるのでわくわくしています。
J-POPのカウントダウン番組が大好きで、かなり真剣に見てしまいます。
カウントダウン番組を見てると、「頑張っててもだめなもんはだめだ」ということがよくわかる。
「新人? うわセンスねー、ていうか既視感ありまくりだしいらないっつーの!」
と鼻で笑って一曲切り捨てる時、ああ、私の書いたもんをこうやって切り捨てる人も
必ずどこかにいるんだなあって思ったりもするわけです。
同時に、けどそれってしょうがないんだなあ、とも思うし。
頑張ったからって許されるわけじゃない、というのを
いい意味でも悪い意味でも肌で感じられるように、毎週カウントダウンを見ているんだと思います。

<注:「IN★POCKET」のみ、サイトへのリンクが上手く行きませんでしたので、必要な方は
 講談社文庫トップからジャンプしてください。>
by refri5erat0r | 2005-07-15 23:22 | 旧・告知

万華鏡のススメ(7/9)

 ちょっと北海道に行ってきました。また寝台列車で……。ひーひーふー。
 ここ1年間で3回目というか3路線目です。おたくとか言うにはまだまだであるけれども、一般的20代女子としてはありえないという微妙なライン。
 今回は上野−札幌の「北斗星」です。ブルーの車体にい〜星のマーク〜う。

 しかし今回の目玉は寝台列車だけではない。
 万華鏡です! 万華鏡! 小樽に万華鏡博物館みたいなのがあるらしい、という情報を耳にして以来、「これは行かねば!」と思っていたわけです。

 そう、あれは高校3年の秋……妹が友だちからの誕生日プレゼントだと言って、いっぽんの万華鏡を持ち帰ってきました。私はそれを借りると、「はあああ」「ほおおお」と言いながら、30分間見ていたんです。
 ってそれだけなんですけど。回想シーンで言わなきゃならん特別な何かがあったわけじゃない。でもほんとに気付くと30分、ダメ人間のように万華鏡をぐりぐり見続けていた17歳。
 それから5年余りが経ち、私はパソコンの横に常時万華鏡を置くようになっていました。
 こ、こうすると、ネットの回線遅いときとか、スキャナが「ブー」って言ってる間とかの、ごく短いけどちょっとイラっとくる時間に万華鏡ぐりぐりできるーう。みんな置いたらいいじゃないか、磁気吸収効果とか言ってちっこいサボテン置くより万華鏡置いたらいいじゃないか。

 という具合で、普通の人よりいくばくか万華鏡が好きな私。
 しかしその小樽の万華鏡博物館(みたいなの)には、ピンからキリまでの「ピン」のほうが飾られているという。ありとあらゆる玩具に、使い捨てのものからコレクターの最上級品までがあるように、やっぱり万華鏡にもピンキリがあるわけですよ。安いのは300円で買えても、高いのは車より高いわけですよ!
 これは見にいくしかないじゃないですか。コレクターの道への最初の一歩、踏み出すしかないじゃないですか!

 寝台列車と快速を乗り継いで着いた小樽は雨。
 遠足と修学旅行が晴れたことが2回しかないだけあって、旅行は必ず雨なんです(2月の記事にある卒業旅行も雨でしょ)。中3の北海道も雨だったもんね。もうあきらめています。
 万華鏡博物館というか、調べてみたら要するに「万華鏡をいっぱい置いている土産屋」だったそれは、南小樽の駅から歩いて10分程度のところにありました。7月とは思えない冷たい雨と、容赦なく吹き付ける海風から逃げるようにして入ると、目の前はどうみてもただの土産屋。もういいよというほど細工つきのオルゴールが並ぶ、時期が時期なら修学旅行生でにぎわいそうなお店です。
 しかし「万華鏡」の貼り紙に誘導されて2階の奥へすすむと、いきなり別世界が!
 1番奥の部屋が万華鏡スペースになっていて、見たこともないような形の筒が……そして当然のように5ケタの数字が書かれた値札が!
 おでむかえスペースに置かれているのは、よく民芸品屋で見かけたサクサク鳴るやつではなく、先端に液体&具をつめた管がついているタイプの万華鏡。手で筒をまわさなくても、液体のなかで具が動くので、作り出される模様がゆるゆると流れつつ変わっていくという仕組み。例の、高3の時小一時間眺めていた万華鏡もこのタイプで、量販品は別に珍しくありません。
 しかしそこにある万華鏡は、手作り感むんむん。持つといきなり重いんです! 「鉄、打ってます!」みたいな(実際万華鏡作った人が打ってるわけではないと思うんだけど、たぶん)。庶民としては「手がすべったら弁償」という想定が即アタマをよぎるくらいの重さ。
 しかし震えそうな手で筒を持ち上げて覗くと、そこにはさらに絶叫ものの別世界が!
 ベルサイユうううう!
 金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして 銀杏ちるなり夕日の丘に
 という、教科書に載っていた与謝野晶子の歌をですね、ちっさい細かいキラキラしたものを見るたびに思い出すんですが、もう、そういう世界(と引用することで自分の表現力をごまかす)。もちょっと西洋っぽい派手さがありますけど。
 で、ただ単にきれいなだけではなくって、思わぬところから思わぬかたちが生まれるわけですよ! 万華鏡なんてみんなそうじゃん、と言われそうですが、もう絶対「思わぬ」レベルが違うね! 星を描いて金色の線すべった、と思ったらその内側から黒い花がうまれてきて、そんで花びらのさきっちょにピンクのちっちゃな点がくっついていたりとか。
「感動」とかじゃないです。恐れおののきます。
 このタイプの万華鏡を5、6本見た後、さらに先へ進むと、ステンドグラスの円盤を二重三重にしてさきっぽにくっつけたタイプのものが登場。円盤が1枚ずつ別に回転させられるので、ちょっと回すたび別の模様が! という仕組み。顕微鏡みたいな据え置きタイプで、だいたいプレートのところにステンドグラスの円盤がついていると思っていただければ。
 これまた覗くと絶叫もの。ベルサイユ〜、ほどきらびやかじゃなけれど、これは光の効果で生まれる淡い模様がたまりません。円盤のまわしかたを速くすると、めくるめく世界が〜。
 前の、液体タイプが2万円台からだったのに対し、この円盤タイプはだいたい5万円から。ちなみに切符代を先に払っている私の財布には、万札が2枚しかありません。あとは、限度額10万円のクレジットカード(カード会社に就職先を届けていないので、無職扱いになっているのです)。
 しかし、奥に行けば行くほど、万華鏡は高価なものになっていき、すみっこの棚に置いてあるものは20万40万となり、ついには出口のところに140万円という万華鏡(でかい)までお目見え。脳みそだけ宇宙空間に飛びそうです。
 それでいてレジ周辺にはちゃっかり、庶民のために600円とかの玩具万華鏡が置いてあるという周到さ。きれいだったわねうふふふ、ねえゆうちゃん、ゆうちゃんにもこういうの、買ってあげましょうか。わーい、ママありがとう、うわーきれーい、すごーい。という会話を想像してしまう600円。
 もちろん600円だってじゅうぶんきれいです。しかし、しかしだ。私は東京から小樽まではるばる万華鏡を見に来たわけだよ、曇天のもと18時間かけて!(途中で列車が動かなくなったので2時間よけいにかかっている。)それを最後600円でお茶をにごしていいのか。いいわけがない。
 いちばんかわいいのを連れて帰ります。
 そう決心すると、最初の万華鏡のところに戻って1からウロウロし直し。雨&平日であるために客の姿はほとんどなく、どれだけ行ったり来たりしても邪魔にはなりません。心の中で絶叫、を思う存分再体験。最後の数本にしぼってからさらに、何度も何度も行ったりきたり。まるで、深夜アニメに出てくる複数の女子に惑わされまくりな男主人公のようです。ここまで来ると値段のことはあまり考えていません。買えるならば2万も5万も同じなんだよ!

 ……というわけで、今こうしてパソコンにむかう私の机には、吉祥寺で買った1000円の万華鏡と、その約30倍のお値段の万華鏡がのっかっています。
 旅行はあと1日あったんですが、雨のため北海道らしいことは何ひとつしていないのでとりあえず略。
 パソコン作業の合間に万華鏡を覗いてはにやにやしています。
 北海道まで行った後悔も、散財の後悔も、まったくありません。ハイ。
by refri5erat0r | 2005-07-09 16:56 | 旧・雑記