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現ライター、豊島ミホのブログです。雑記帖ゆえ雑文が書かれていきます。カテゴリの「はじめに」も是非お読み下さいませ。


by 豊島ミホ
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失恋原体験(1/12)

雑談です。

私は見つけてしまったのだよ……
『小さな恋のものがたり』の電子書籍を!!

*『小さな恋のものがたり』とは*
1962年に連載が始まったマンガ作品。作者はみつはしちかこ。
ちびでおバカでコンプレックスやまもり、でも直情型の女の子「チッチ」と、
長身イケメンでなんでも優秀・学園のアイドル的男子「サリー」が
何故か付き合っている。そのふたりの日常を四季の彩りとともに描いた
シンプルの極致であるところの少女漫画。
時折見開きでチッチ視点のリリカルなポエムが挟まれるのが特徴。

今60歳くらいの世代がど真ん中読者で、彼らに「チッチとサリー」といえば
身長的凸凹カップルの代名詞として受け取ってくれるくらい認知度が高い。
いっぽうで、その子ども世代(=私の同年代)でも
「家にあったから」という理由で幼年期に読まれるケースがあり、
そういう人間にとっては、同時代の漫画を差し置いて
恋愛漫画の原体験となってしまう恐ろしい作品である。
(解説by私)

なんで「恐ろしい」と記述したかというと、それはこの作品が
全然子ども向けじゃないからです……。

絵はこんな感じで(リンク先は公式)、
文字量も非常に少なく、漢字にルビがないところを除けば「お子様向け」に見えるこの作品。
思えば私が子どもだった80年代、子ども向けの娯楽はまだまだ乏しかった
(気がする。それは秋田県に民放が2局しかなかったことと関係してるかもしれないけど)。
テレビアニメは「あんみつ姫」とか「ひみつのアッコちゃん」とか
昔の大家の作品のリメイクばかりだし、「ちびまる子ちゃん」すらまだなかった……。
だから『ちい恋』も、なんか読んでわかりそうだから読んでみっぺが、みたいな気持ちで
手に取ってしまったんだよね……。

結果的に一番焼き付いてしまったのが
チッチの失恋エピソード。
9集〜10集辺りで、「サリーが心変わりしてチッチから遠ざかってしまう」という話があるんですよ。
これが……!!

いや私は当時から、さほど「チッチとサリー」に感情移入はしてませんでした。
チッチは(7歳程度だった私から見ても)わがまますぎるし、
サリーより岸本さん(←チッチを好きな男子。サリーより背が低くて容姿も目立たないが
おっとりしていて、心が大人)のほうが私は好きだったし。
だからチッチとサリーが別れてもべつにかまわない。。。

くらいのテンションで読んでたはずなんですが、
「失恋体験」の描写が圧倒的に「来る」んですよ!!
もうね……! もうね……!
よくわからない!! なんて説明したらいいのか!
ふたりがうまく行かなくなるまでの描写がリアルすぎるとか
ポエムが的確すぎるからとかまあ説明の糸口はあるよーな気がするけど
そんなんいちいち説明したくなくなるくらい、
「あの感じ」を思い出すとゾクゾクする!
破れた恋の重さ、それにひたらねばならない虚しさとわずかな甘美さ、
失恋のすべてが『ちい恋』の9集〜10集には詰まっているッッ!!!!!!

いやまじで。
正直、子どもの時はそこばかり読み返していたわ。
3集とか4集あたりも家にあったはずなんですけどそっちは記憶に薄く……。
失恋のエピソードの、細部は曖昧な記憶だけ持って
「『ちい恋』は面白かったなあ」と思っていたのですが、
電子書籍で読み返して、その失恋部分にさしかかった時、

なんかもう走馬灯見えた

人生……

これ……

影響受けてね?!

みたいな。

!???!

いやわかんないわかりませんとも。
でも私の人生の「片思い篇」に通徹する何かが
確かにそこに描かれていると感じた……。
恐るべし原体験!
なんかもっとハッピーな話だけ読んどきゃよかったぜ原体験!
リアルな心変わりは7歳には重すぎたぜ原体験!

ああっあーーーーーーー



しかしサリーは、学園のアイドルながら
ちゃんと「男の人」っぽく描かれていたんだな。
と今になって思いました。
休みの日にピクニックに誘いにくるチッチに眠いからやだって言うところとか。
わがままに付き合わされすぎるとうんざりするところとか。
巨乳に目が行くところとか。

そしてチッチは、子どもの私からすると「なにもとりえがねえ……」って感じだったけど
料理だけは得意で、恋愛一直線で、
女として決してはずれクジは引かないタイプだな。と認識を改めました。
むしろ結婚する時に一番おいしいところをもっていく。こういうおんなは。
だから高校時代に学園のアイドルであるサリーと付き合ってるのも
そんなに変なことではない。かも……。

あとあと、あの絵はすごく「うまい」んだなってことにも気付きました。
デフォルメされてて、ラフに描いてるようだけど
絶対身体のバランスがくずれないところとか。

なんかすごく遠い目線で読んでるよーな書き方になっちゃったけど、
ちゃんと面白く読みましたよ!
自然と四季さいこー☆ハイホー☆ なところとか、
サネアツにも通じていて 大人にならないとわからないとこですね。
子どもの時から四季を愛していたらしいみつはし先生はすごいよ。
しかも東京育ちでこれ……!!
私なんて秋田の奥育ちなのにこの10分の1も自然に対するテンションなかった!

でも今は好きだよー。
好きな人と、四季と、戯れているだけのことがいかに幸せかわかるよ……。

そんな『ちい恋』の電子書籍はこちら

ebookjapan版
学研の電子書籍ストアアプリ版(←このアプリ内で検索せんといけん)

最後につけるとアフィっぽいね。でもアフィリエイトじゃないよー

ebookjapanのほうが単行本に忠実で、学研のは「図書館版」っていうなぞの再編版。
ただし学研のほうがだいぶ安い。
私は先に見つけた学研で買っちゃったけど、ボリューム的に見て
そんなに落とした話が多いとは感じません……。でもやっぱり何か違うと思うと悔しい!
その上学研のアプリ正直めっちゃ使いづらい!!!!
あと、学研のほうは途中までしかないので、後半はebookjapanで買うしかないのかな?



結局雑談長くてすみませんでした(長くしたくないのに……!)。
私の『ちい恋』読書はまだ途中です。
家にあったところで11、12集くらいまでだったと思うので
40集とかいったいどうなっているのか想像がつかない! 楽しみです。
by refri5erat0r | 2013-01-12 16:18 | 読んだものの感想